中国の探査車「祝融」が入手した地中探査レーダーのデータは、火星の北部の平野にはるか昔に存在していた可能性がある広い海の海岸線の砂浜のように見えるものの証拠が火星の地下に埋まっていたことを明らかにした。
この発見は、仮説のこの海の存在を示唆する最新の証拠である。この海は「デウテロニルス」と呼ばれ、約35億から40億年前の火星―今は冷たく荒涼としている―に今よりも分厚い大気があり、気候が温暖だった時代にあったと考えられている。火星表面に液体の水でできた海は、科学者たちによると、生物を宿していた可能性があり、初期の地球の原初の海によく似ているという。