7月が終わる前から、科学者たちはこの7月は世界的に史上最も暑くなり、人類の文明が経験してきた中で最も温暖なものになる可能性があると、算出した。
世界気象機関(WMO)と欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスは7月27日、7月の暑さは記録破り以上だと明らかにした。彼らは、地球の気温は一時的に重要な温暖化の基準値、すなわち、国際的に受け入れられている地球温暖化を1.5℃に抑えるという目標値を超えていると述べた。
気温は、7月27日の時点で、産業革命以前の時代よりも1.5℃高い日が7月中の16日間となり過去最高となったが、パリ協定では20年または30年の世界の平均気温上昇を1.5℃に抑えることを目指している。一時的に数日間この基準値を超えることは、以前にもあったが、7月にはなかった。
7月はとてつもなく暑く、熱波が3つの大陸―北アメリカ、ヨーロッパ、アジア―を襲っており、研究者たちは過去最高記録になることは避けられないと述べた。
国際連合のアントニオ・グテーレス事務総長は、その算出を指摘し、世界の首脳らに、特に富裕国の首脳らに、温室効果ガス排出量を減らす努力をもっとするように促した。
「気候変動はここにある。恐ろしいことだ。そして始まりに過ぎない」とグテーレス事務総長はニューヨークでの記者会見で報道関係者たちに語った。「地球温暖化の時代は終わった;地球沸騰化の時代が到来した」。