数百人の人々がリビア東部の都市デルナで9月18日に抗議活動をし、洪水で数千人の住民が死亡し、近隣地域全体が崩壊した1週間後に、説明責任を果たすことを求め、当局に対する怒りを爆発させた。
抗議に参加した人々は、サハバ・モスクの外で行なわれたデモで、東部にあるリビア議会のアギーラ・サレハ議長を含め、当局者たちを標的にした。デルナのランドマークとなっているこの金色のドームの正面の屋根の上に座った人もいた。
この抗議活動は、洪水以降、最初の大規模なデモとなった。この洪水は、市外にある丘の2つのダムが強い嵐で決壊し、デルナを襲った。
「アギーラ、私たちはあなたを必要としない! リビア人は全員きょうだいだ!」と、抗議に参加した人々は繰り返し、10年以上続く紛争と混乱によって政治的に分裂したままの国において全国的な連帯を求めた。
全体的な死者数はまだ出ておらず、数千人の人々が今も行方不明となっている。当局者たちはかなり異なる死者数を出している。世界保健機関(WHO)は、3,922人の死者を確認している。
サレハ議長は当局からの非難をそらそうとし、洪水を「未曾有の自然災害」と表現した。しかし、評論家たちは、洪水に対するこの市の脆弱性と急務であるダムをメンテナンスについて概論を述べた1人の水文学者によって昨年発表された論文を含め、前もって出されていた警告に対して注意を向けた。