ロサンゼルスで3月10日に開かれた2024年アカデミー賞授賞式は日本にとって特別な夜になった。この国の文化界の大物のうちの2つ―アニメ大手のスタジオジブリと70歳になるゴジラのシリーズ―がハリウッドのエリートたちから高い賞賛を勝ち取った。長編アニメ映画賞は宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』に授与された一方、山崎貴監督の怪物の映画『ゴジラ -1.0』は視覚効果賞を受賞した。
宮崎駿監督がオスカーを獲得したのはこれで2度目だ。2003年に『千と千尋の神隠し』で初めて受賞した。
「とにかく非常に感謝しています。宮崎もとても喜んでいました」と、スタジオジブリの共同創設者でプロデューサーの鈴木敏夫氏は東京での記者会見で述べた。83歳の監督(宮崎駿さんのこと)は記者会見には出席しなかった。
山崎監督の『ゴジラ -1.0』は戦後の日本を舞台にしており、火を噴いて街を踏みつける怪物のロングランのシリーズの最新作だった。
「ハリウッドからとても離れた者にとって、このステージに立つ可能性でさえも手が届かないもののように思えました」と山崎監督は受賞に際して語った。「この賞は、誰にでもチャンスがあるということの証拠です」と、この59歳の人(山崎監督のこと)は付け加えた。
「原子爆弾の父」として知られる物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』が作品賞と他6つの賞を受賞した。