台湾で救助隊員たちは4月5日、4月3日の地震で未だ行方不明になっている十数人の人々を捜索する中で、さらなる土砂崩れと落石の脅威に直面していた。死者数は12人に上り、身動きが取れなくなっていた人々は安全な場所へ輸送された。
救助隊員たちは人口の少ない大部分が田舎の東部・花蓮県がマグニチュード7.2の地震に見舞われた後、さらに2人の遺体を発見した。この地震で、巨石が山々を猛スピードで転がり落ちて、道路が寸断され、国立公園の中で数百人が動けない状態になっていた。約50回の余震がその地域を夜間に揺らし、はるか遠くの台北で感じられる余震もあった。
強い地震が朝のラッシュアワー中に発生し、学校に通う児童生徒たちは屋外へ急いで出て、家族はアパートを窓から抜け出した。いくつかの建物の1階部分は崩壊し、危険な角度で傾いたままになっていた。この島(台湾のこと)は定期的に地震で揺れていて、概して準備はよく整っているが、当局はもっと小さい地震を予想していたために、通常の警報を発令しなかった。
花蓮県で死者が出る地震が発生したのは、直近では2018年だった。その地震では17人が死亡し、歴史的なホテルが倒壊した。台湾で最近あった最もひどい地震は1999年9月21日に発生したマグニチュード7.7の地震で、この地震により、2,400人が死亡し、約10万人が負傷し、数千棟の建物が損壊した。