アメリカのドナルド・トランプ氏は5月30日、2016年の選挙の前にポルノ界のスターに口止めするための支払いを隠すために文書を改ざんしたことについて、トランプ氏は有罪であるとニューヨークの陪審が判断し、犯罪事件で有罪判決を受けた初の元大統領になった。
2日間に渡る審議の後、12人の陪審員は、トランプ氏が起訴された34件の訴因全てについて有罪であると判断したと発表した。全会一致であることがどの評決にも求められる。
トランプ氏は、陪審員たちが有罪判決を確認するために評決を求められる中で、彼らを冷めた目で見ていた。
フアン・マーチャン裁判長は、トランプ氏を正式に大統領候補者として指名することが予想されている共和党全国党大会が始まる7月15日の数日前となる7月11日に判決の言い渡しをする予定になっている。
共和党の候補者であるトランプ氏が民主党のジョー・バイデン大統領からホワイトハウスを奪還しようと試みる11月5日の大統領選挙を前に、その評決はアメリカをこれまで経験したことのない領域へと陥れる。
トランプ氏(77)は、不正行為を否定しており、控訴すると予想された。
「これは恥だ。これは腐敗している矛盾した判事によって不正操作された裁判だ」と、トランプ氏はその後、報道関係者たちに語った。
「本当の評決は人民によって11月5日になされるだろう」とトランプ氏は述べ、こう付け加えた:「私はまさに無実の人間だ」。