スペインの現代史上最も多くの死者を出した洪水で、少なくとも214人が死亡し、数十人が今なお行方不明となっていると、バレンシア州東部の地域を豪雨が襲ってから4日後に、ペドロ・サンチェス首相は11月2日に発表した。
テレビで放送された声明の中で、捜索と清掃活動を助けるため、すでに派遣された2,500人の兵士に加え、政府はさらに5,000人の軍隊を送っているとサンチェス首相は述べた。
職員は、死者数は増え続ける可能性が高いと述べた。洪水に関連したものでは今回のはすでにスペイン現代史上最もひどい災害で、1970年代以降、ヨーロッパを襲った中で最も多い死者を出した。
地域の当局によって主催される初めての合同清掃活動のため、ボランティアがバレンシアの芸術科学都市センターに11月2日に集まった。この会場は、この活動の中枢になっている。
バレンシア郊外のピカーニャ地区で、店のオーナーのエミリアさん(74)は11月2日にロイター通信にこう語った:「私たちは見捨てられたように感じている。助けを必要としている人々がたくさんいる。私の家だけではなく、全ての家で、私たちは家具を捨て、全てを捨てている」。
「救助の人たちはいつ冷蔵庫と洗濯機を持ってきてくれるつもりなのか? なぜなら、私たちは服を洗うこともできないし、シャワーを浴びることすらできないのだ」。