24日間の臨時国会が始まり、石破茂首相は11月29日、首相として2度目の所信表明で、激動の時代を覚悟する政府の指導者として自身の不安定な立場を率直に反省することから演説を始めた。
石破首相は、長年抱いている信念である地域内での集団的安全保障の枠組みの必要性についてなど、より広範な見解を説明するのではなく、次の補正予算と政治改革―現在の国会で争点となっている2つのテーマ―を優先する、より異論の少ない個別の政治問題を解決していく自身の責任を示すための着実なアプローチのほうを選んだ。
石破首相は演説の中で、自衛隊の隊員の生活を改善する措置をはじめとする、小さな政策を概説するに留めた。
政府はまた、積極的サイバーセキュリティーに関する法制化の議論を加速するとともに、日本にあるアメリカ軍基地の共同管理を推進することを、石破首相は議会で述べた。
北朝鮮の弾道ミサイルの発射とウクライナでの北朝鮮兵士の存在に言及した石破首相は、困難な状況下であっても対話を追求する重要性を強調した。