松山英樹選手は、彼の感情からは分かりにくかったが、記録的な成績で新シーズンのスタートを切った。松山選手は、ザ・セントリーで冷静沈着かつ完璧にプレーをし、35ホールでバーディーかそれ以上の成績を残し、35アンダーパーで終えた。どちらもPGAツアーの過去最高記録だ。
松山選手は、ハワイ・カパルアのザ・プランテーションコースで1月5日、最後のバーディーでアメリカツアー最少スコアを更新してコリン・モリカワ選手に3打差で勝利し、彼のキャディーである早藤将太さんが18番グリーンのサイドで話しかけたときにやっと、満面の笑みを浮かべた。
「お年玉、ありがとうございます」と松山選手は語った。これはざっくりと翻訳すると、新年に幸福と繁栄を願って子どもたちに贈られる日本の伝統的な贈り物(お年玉のこと)をありがとうという意味になる。この36歳の人(松山選手のこと)は、通算11回目の優勝で360万ドル(5億7,000万円)を勝ち取った。彼は、最後の59ホールでボギーが1つだけで、通算35アンダー257で終えた。
松山選手は体調があまり優れず、最近では口内炎があり、この大会までの間に練習できるのが数日しかなかった。松山選手は思い付きで、クリスマスの数日後に受け取った、よりシャフトの延長線上に重心があるパターに切り替えてみることにした。
「このパターはここで初めて使いました」と松山選手は通訳を通じて語った。そのパターのスタイルが彼にとてもよく合ったのはなぜかと尋ねられ、松山選手は「分かりませんが、うまくいきました」と付け加えた。