アメリカのドナルド・トランプ大統領は2月3日、メキシコとカナダに25%の関税を課すという彼の脅しを取り下げたと、メキシコとカナダの首脳が発表したが、中国に対するアメリカの関税は実施される予定になった。
カナダのジャスティン・トルドー首相と、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領はどちらも、移民と薬物の密輸を取り締まるよう求めるトランプ大統領の求めに応じて、国境の取り締まりを強化することに合意したと発表した。それにより、高い関税が30日間停止されると、両首脳は述べた。
トルドー首相は、カナダは薬物フェンタニルの流れを阻止するため、アメリカとの国境沿いに新技術と職員を配備すると発表した。メキシコは、不法移民と薬物の流れを食い止めるため、1万人の国家警備隊職員を配備して北部の国境を強化することに合意した。
この合意は、トランプ大統領がアメリカの貿易額上位3位の国からの輸入品に大規模な関税をかけると発表してから48時間たたないうちに出された。
トランプ大統領は2月3日、中国に対する関税は彼が課した10%以上にさらに引き上げる可能性があり、翌日あたりに中国政府の上層部とこの件について話し合うと警告した。
「中国が、私たちにフェンタニルを送るのを止めることを期待するが、もしそうしないのであれば、関税は大幅に高くなる」とトランプ大統領は述べた。