緑豊かな歩きやすい休日の旅行先を思い浮かべるとき、中国にあるそうした場所を思い描くことはないだろう。しかし、中国の東岸にあり、台湾海峡を挟んで台湾に面している小さな島、鼓浪嶼はあなたを驚かせ、喜ばせるだろう。
厦門(アモイ)から鼓浪嶼までフェリーに短時間乗ろう。鼓浪嶼は、最も広い地点でも幅2キロほどしかない。島の全体は、消防車と、観光客を連れて回る小型の電動バギー車を除いて、自動車乗り入れ禁止になっている。それはかえって好都合なことだ。この魅力的で狭い通りを通るには車では苦労するだろう。中国の建物と西洋の建物が入り交じる景色を楽しむには徒歩が最もよい方法だ。
西洋式の建物は、ほとんどが19世紀に建てられて、その時期、鼓浪嶼は中国に2つある国際的な居住地の1つだった。
高さ90メートルのサンライトロック(日光岩)シーニック・エリアまでケーブルカーで上り、周辺エリアの景色を眺めよう。その景色は素晴らしいが、そこへ行くには長い蛇行する行列の中で待たなければならない。
近くの朔荘園は、海の眺めを含めて、5つの「景勝地」を誇る。この庭園に入ると、壁が開いていて、港の幻想的な眺めを見せる。この庭園は1913年に裕福な商人のために建てられたもので、この商人は台湾へ移住したときに、この庭園を公共に寄付した。ここには、世界中から集められた約40台のピアノが詰まったユニークな博物館もある。
最後に、厦門の大都市の眺めを楽しむため、浜辺へ向かおう。よりよい眺めを見るには、17世紀の清王朝時代に戦った将軍、鄭成功の高さ16メートルの像まで上ろう。