カーディフは仕事や長期の研究に最適な場所だが、ときには違う景色を楽しみたくなることもあるだろう。ありがたいことに、このウェールズの首都の郊外には素敵な訪問場所がたくさんある。そのうちの1つがトングインライスで、日帰り旅行に最高の場所となっている。
この村の最大の名所はカステル・コッホだ。「赤い城」という意味で、トングインライスを見下ろせる丘の上にある。城としては規模はそれほど大きくないが、魅力的な場所である。コンパクトな造りで、3つだけの塔が小さな中庭の周りを囲んでいる。この城は13世紀に築かれ、その後19世紀に再建された。
外から見ると、この城は中世という過去を思わせるもので、赤のアクセントが施されている。中に入ると、しかし、ビクトリア時代の色彩で華やかな雰囲気になっている。豪華に彩られた天井、鮮やかな赤いベッド、華麗に装飾されたダイニングルーム―まるでおとぎ話の中に足を踏み入れたかのようだ。壮麗なアフタヌーンティーを楽しんで、お城体験を締めくくろう。
この城から歩いてフォレスト・バウルを通り抜けよう。フォレスト・バウルは、広大なブレコン・ビーコンズ国立公園の一部で、この公園はウェールズで2番目に広い国立公園だ。ここにはさまざまな遊歩道がある。彫刻の遊歩道は、小人や妖精の生き物たちの愛らしい木製の彫刻があり、幼い子どもたちを喜ばせるだろう。「スリー・ベアーズ・ケイブ・ウォーク(3頭のくまの洞窟歩き)」では、BBCの撮影にもよく使われる洞窟へとたどり着く。
最後に、タフ・トレイルで1万歩―さらにもっと!―を歩こう。ウォーキングとサイクリング用のこの89キロコースは、カーディフ・ベイとブレコンの間を通っていて、トングインライスで短く2つに分かれている。歩いても、自転車でもカーディフに戻れる!