トロンハイムは異なる世界が交わる街だ。ニーダロス大聖堂やクリスチャン要塞といったランドマークによって示されているように、トロンハイムには誇らしい歴史がある。しかし、ここは散歩やサイクリングにも最高の都市でもある。
ニーダロス大聖堂は世界最北の中世の大聖堂だ。このゴシック様式の傑作は、完成までに230年を要し、1300年頃に完成したものの、現在も改修が続けられている。ガイド付きのツアーに参加して、現在進行中の改修作業について、そして何千個もある滑石の彫刻の背景にある物語について学ぼう。内部では、太陽光を美しく反射するステンドグラスが特に見どころだ。
次は、17世紀に建てられたクリスチャン要塞へ向かおう。この要塞の防御は1718年に、建設されてから30年しないうちに、大北方戦争中にスウェーデンがノルウェーを侵攻しようとした際に試されることとなった。ノルウェー軍は持ちこたえ、スウェーデン軍はノルウェーの別の要塞でスウェーデンの王が殺された後、最終的にスウェーデンに撤退した。クリスチャン要塞の大砲は、王族の誕生日といった特別な日に発砲される。訪れる前にスケジュールを確認しよう。
ノルウェーの都市は、サイクリストにとって素晴らしいことで知られていて、トロンハイムも例外ではない。自転車を借りたら、ニーダロス大聖堂からクリスチャン要塞までサイクリングできる。短い距離ではあるが、オールドタウンブリッジに立ち寄ってその眺めを楽しんだほうがよい。そして、サイクロケーブル―ユニークな自転車用のリフト―に乗ろう。ボタンを押すと、フットプレートが右足を押し上げ、傾斜20度の坂を登るのを助けてくれる。少しコツがいるが、すぐに軽快に進めるだろう。前かがみになるのをお忘れなく!