ウクライナ政府は6月12日、南東部の集落で4番目の村をロシア軍から奪還したと発表した。ウクライナ軍はこの地域で、待たれていた反転攻勢により勝利を収めていると主張してきた。
ロシアによるウクライナ南部と東部の占領を終結させるという課題は非常に困難だ。人員、弾薬、航空戦力の数においてロシアが優勢であることや、ロシアが何ヵ月もかけて強固な防衛要塞を構築してきたことが理由だ。
6月12日、ロシア領から北に流れるモクリ・ヤリ川沿いのストロジェベ村でウクライナ国旗を掲げる兵士らの姿が映像で流れた。ウクライナ政府はその前日、南下した部隊が近隣の他の3つの村、ブラホダトネ、ネスクチネ、マカリウカを解放したと述べた。
ウクライナにとってここ7ヵ月で最も急速な進軍だ。ウクライナは優位に立つために、西側諸国から受けた数百億ドル相当の武器、訓練、情報に加え、自国軍の戦場における不屈の精神、戦術的センス、自国の土地から侵略者を撤退させるという意欲に頼っている。