スウェーデンのNATO加盟は7月10日、大きく前進した。トルコが最後の大きな障害の一つを取り除くことに合意したためで、自国のEU加盟の可能性を復活させるための協力の見返りとされる。
7月11日から2日間開催の首脳会議のためにNATO首脳が集まったリトアニアの首都ビリニュスでの会談で、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は北欧の国スウェーデンの加盟議定書を「可能な限り早く」議会に提出することを表明した、とNATOの事務総長は語った。
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長はエルドアン大統領およびスウェーデンのウルフ・クリステション首相との会談後、記者団に対し、「大国民議会に批准書を提出し、確実な批准のために議会と連携するという明言をトルコから得た歴史的な日だ」と述べた。
スウェーデンのNATO加盟は、昨年からトルコの反対によって引き留められている。トルコ議会による加盟議定書の批准は、加盟プロセスにおける最終段階の一つだ。