スペインの保守政党・国民党(PP)は、新政権を率いるための支持獲得に向け、他の政党との協議を開始した。一方、与党の社会労働党(PSOE)は、7月23日の選挙で絶対多数の政党のない議会が生まれた後の再投票は避けたいと述べた。
国民党のアルベルト・ヌニェス・フェイホー党首は、右派である同党が予想された単独過半数には届かなかったものの、選挙での勝利は「議論の余地のない」ものとして歓迎した。
連立パートナーとして期待されていた国民党と極右ボックスは、下院350議席のうち計169議席を獲得したが、過半数の176議席には届かなかった。他の小規模政党の支持がなければ政権を樹立することはできない。
与党の社会労働党と極左政党スマールは、予想を上回る153議席を獲得した。
ペドロ・サンチェス首相代行には政権樹立の選択肢がより多くあり、2019年に少数政権を樹立したときと同様、バスク地方やカタルーニャ地方の小規模分離主義政党に支持を求めるとみられる。