7月26日にニジェールの政権を掌握した軍事政府は31日、幹部の政治家らを拘束したと発表、民主的統治の回復を求める各国の呼び掛けに反抗した。西アフリカの軍事指導者らは支持を表明している。
モハメド・バズム大統領の追放は西アフリカ全域に衝撃をもたらし、ニジェールのかつての西側同盟国と、ロシアやこの地域の他の軍政指導者たちを対立させた。
アフリカ連合、国連、欧州連合、その他の大国は、バズム大統領の追放を非難している。世界で最も貧しい地域の一つである西・中央アフリカで、3年足らずの間に7回目の軍事政権が誕生したことになる。
西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は経済制裁を科し、クーデター指導者らがバズム大統領を復権させなければ武力行使に出ると述べた。しかし、隣国のブルキナファソ、マリ、ギニアの軍事政権は全て、今回のクーデターの指導者らに対して7月31日に支持を表明した。
クーデターはサヘル地域(サハラ砂漠南縁)の安全を脅かしている。ニジェールは世界第7位のウラン生産国だ。