ガボンのアリ・ボンゴ大統領を追放したクーデターの主導者が9月4日、暫定大統領に就任し、歓喜に沸く支持者から喝采を浴びた。その式典のテレビ放映は、抑圧された社会からの解放者として軍を位置付けた。
ここ3年間に西アフリカと中央アフリカで起きたクーデター8回目で、ブリス・オリギ・ヌゲマ将軍率いる陸軍将校らが8月30日に権力を掌握した。ボンゴ大統領が選挙で3期目の当選を果たしたと発表があった数分後のことだった。オリギ氏らは選挙結果は信頼性がなく無効だとした。
クーデターは首都リーブルビルの街頭で人々の喝采を、海外からは厳しい非難を浴びた。中央アフリカの地域ブロック、中部アフリカ諸国経済共同体(ECCAS)は9月4日、憲法上の秩序が回復するまでガボンの加盟資格を一時停止すると発表した。
オリギ氏は追放されたボンゴ大統領のいとこで、大統領の亡き父の警護人を務め、現在は最精鋭部隊である共和国防衛隊長だ。
「この政権移譲の後…われわれは自由で、透明性と信頼性のある、平和的な新しい選挙を行なうことで権力を市民に戻すつもりだ」とオリギ氏は9月4日に述べた。