キア・スターマー英首相は移民排斥を訴える一連の暴動を鎮めるため、イスラム教徒コミュニティーを標的にした暴力的デモの参加者はすみやかに「全面的な法の裁き」に直面することになると述べた。
7月29日にイングランド北西部の町サウスポートで起きた女児3人の刺殺事件は反移民や反イスラム教徒の団体に利用され、偽情報がネット上で拡散されたり、有名な極右の人物らによって拡散されたりして、町や都市に混乱を引き起こした。
「表面的な動機が何であれ、これは抗議ではなく純粋な暴力だ。われわれはモスクやイスラム教徒のコミュニティーに対する攻撃を決して容認しない」とスターマー首相は8月5日に語った。騒乱が始まって以来、警察は378人を拘束した。
サウスポートの襲撃事件の容疑者は英国に入国したばかりの過激なイスラム教徒で諜報機関に知られる人物だと、ソーシャルメディアに投稿されたことから、7月30日に暴力事件が勃発した。警察は、17歳の容疑者は英国生まれで、この件をテロ事件として扱っていないとしている。容疑者の両親はルワンダから英国に移住していた。