日本の裁判所は1月25日、2019年に36人が死亡した京都アニメーションのスタジオでの放火事件で、青葉真司氏に死刑を言い渡した。彼には刑事責任能力があると判断した。青葉氏の弁護チームは1月26日に判決に対して控訴した。
青葉氏(45)はこれ以前に、2019年7月18日に京都にある同社の建物に放火したことを認めた。36人の死亡に加え、従業員32人がこの事件で負傷した。この事件は日本で最悪の大量殺人事件の1つとして歴史に残った。
被告はこの事件において自分がしたことを自白しているため、京都地方裁判所での裁判の焦点は、彼に精神的に刑事責任能力があるかどうかに向けられた。
青葉氏は、裁判所に対し、「京アニ」の名前での方がよく知られている京都アニメーションが、同社の運営したコンテストに彼が応募した小説を盗作したと思い、彼の犯罪を実行する動機を持ったと話していた。
増田啓祐裁判長は、青葉氏が妄想性障害を患っていることは認めながら、青葉氏の行為は障害の影響をほとんど受けておらず、被告は当時「心神喪失や耗弱の状態にはなかった」とした。
京都地方裁判所は、被告の情状を酌量した後でさえも、死刑を避ける理由はないと結論付けた。
先進主要7ヵ国(G7)の中で死刑を行なっているのは日本とアメリカだけだ。