岩手県大船渡市で2月26日に発生した山林火災は約1,200ヘクタールに燃え広がったと、市が2月28日に発表した。
この火災で、1人の焼けた遺体が発見され、84棟が焼けたと思われている。
総務省消防庁によると、この火災は平成が始まった1989年以降の日本で最大規模であり、1992年に北海道釧路市で発生した1,030ヘクタールの火災を上回ったという。
2月28日現在で、大船渡市は1,755世帯4,263人に避難指示を出した。「(私の家は)だめになったと思います」と、コミュニティーセンターに避難した67歳の熊谷あけみさんは語った。「諦めています」。
「2011年の地震の後で普通の生活に戻って、ちょうどほっとしていたときに火災が起こりました」と、熊谷さんは続けて述べた。「どうにもならない失望感を感じますが、私たちは前に進むしかありません」。
石破茂首相は2月28日、一刻も早く火災を制圧できるように協力するよう、消防当局と自衛隊に指示した。石破首相は、避難センターの確保と生活を再建するための取り組みの推進も求めた。