サウジアラビアでは今年のメッカ巡礼中に、この砂漠の王国にあるイスラムの聖地で敬けんな信者たちが極度の高温に見舞われ、1,300人以上が死亡したとサウジアラビア当局が6月23日に発表した。
サウジアラビアのファハド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・ジャラジェル保健大臣は、死者1,301人の83%は聖地メッカとその周辺でメッカ巡礼の儀式を行なうために急上昇する気温の中を長距離歩いてきた許可証なしの巡礼者たちだったと述べた。
国営テレビのアル・イフバリヤで保健大臣は、95人の巡礼者は病院で手当を受けており、そのうちの何人かは首都リヤドで治療を受けるためにヘリや飛行機で運ばれたと述べた。保健大臣は、死亡した巡礼者の多くは身元を証明する文書を持っていなかったため、身元確認のプロセスが遅れていると話した。
サウジアラビア当局は許可証なしの巡礼者たちを取り締まり、数万人を追放した。しかし、多くは、ほとんどがエジプトの人々で、メッカとその周辺にある聖地にどうにか到達し、徒歩で来た人もいた。許可証ありの巡礼者とは異なり、灼熱の暑さをしのぐために戻るホテルがなかった。
歴史的に、メッカ巡礼中の死亡は珍しいことではない。5日間のメッカ巡礼で200万人以上がサウジアラビアまで移動するときもある。メッカ巡礼の歴史には、死者を出した群衆事故や伝染病もあった。
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天皇皇后両陛下は6月22日から1週間の英国訪問を開始、滞在中に二人が学んだオックスフォード大学を訪問し、国王チャールズ3世との晩さん会に出席する。
両陛下はエリザベス女王が存命中の2020年に訪英する予定だったが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のため延期された。
国賓としての今回の訪問に先立ち、64歳の天皇陛下は、1980年代初頭の留学の際に英国王室が示した心遣いについて語った。
「女王陛下を始めとする英国王室の皆さまに家族の一員であるかのような心温まるおもてなしを頂いたことが懐かしく思い出されます」と東京での記者会見で語った。
今回の訪問の正式な目的は、皇室と英国王室の長年の絆を祝い、両国の深い関係を示すことだ。
25日には、バッキンガム宮殿に続くザ・マル沿いに盛大な馬車行列が進み、宮殿で国賓晩さん会が催される。
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モーリシャスはアフリカの南東部の海岸沖にある小さな島国だ。ここでは、都会生活のストレスを逃れ、太陽を浴び、インド洋の深い青の海に囲まれることができる。
首都ポートルイスに到着した後は、イル・オ・セルフ(「鹿の島」という意味)で1日を過ごそう。森の中へと向かうボートツアーに参加して、見事な滝を見たり、美しい白い砂浜のビーチでカクテルをのんびりと飲みながらくつろいだりしよう。アクティブなタイプの人なら、カタマランツアーや、パラセーリング、シュノーケリングをチェックしよう―その他何でもここでは挑戦できる。
本島へ戻ったら、少し探検したいはず。自然史博物館を訪れるために午後の時間を空けておこう。有名な絶滅したドードーを含め、島にいるたくさんの動物たちについて学ぼう。
この博物館には、素晴らしいカメのギャラリーもあるが、それは飛ばして、モーリシャスの南部にあるラ・バニーユ・ネイチャーパークに行きたくなるかもしれない。4月に111歳になった巨大なカメ、ドミノに会いに行こう。ワニの餌やりショーを見て、イグアナのオクターと写真を撮ろう。
それから、大自然へと戻ろう。挑戦を求めるなら、モーリシャスの南西部の先端にある高さ556メートルの特徴的な岩、ル・モーン・ブラバンのクライミングに挑戦しよう。場所によっては危ないところもあるので、経験豊富な登山家だけが挑戦しよう。
別の種類のスリルを味わいたければ、短時間の飛行ツアーに参加して、エキサイティングで珍しい現象、海中の滝を見に行こう。ル・モーンを背景に、水が下へ深く落ちていくように見える。それは錯覚で、この「滝」は実は、海底へと沈み込んでいく砂だ。しかし、その光景は忘れられないものになるだろう。
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5つは私にとって最高記録かもしれない―1度に持ち運ぶカバンの数の話だ。私のことを「カバンおばさん」と呼ぶ友人がいるのも不思議ではない。
普段の「軽い」日でさえも、2つのカバンを持っている。1つは小さなサコッシュで、身体の前に来るように掛けて、公共交通カード、携帯電話、オフィスに入るアクセスカード、ペンを1、2本、ミント菓子1パック、名刺何枚かを取り出しやすくしている。もう1つはバックパックかショルダーバッグで、折りたたみ傘、水の入ったボトル、財布、予定表、本、ノートパソコンが入っている。
「もっと重い」日だと、仕事の撮影に必要なものや、着替え、数冊の図書館の本、友人に手渡そうとしているもの、食料品などを持ち歩いている。
「どうしてそんなにたくさんのカバンを持っているの?」とか、「何が入っているの?」といった質問に答えるのには慣れている。携帯電話以外何も持たずに出掛けるときもある友人たちからは特に困惑した表情が見える。結局、キャッシュレス決済はますます一般的になり、食事をするにも、バスに乗るにも、タップするだけでいい。銀行アプリの中には、携帯電話でATMから現金を引き出せるようにしているものさえあるので、ATMのカードさえいらない。
もちろん、これにはリスクがないわけではない。昨年、大手地方銀行のデジタルバンキングサービスに不具合が生じたとき、その銀行のモバイルペイメントアプリは作動せず、多くの人々が取引処理を済ませるのに必要な現金がなくて困った。
私のリスク許容度は低いのだろう。そして、起こり得るどんな状況にも準備ができているという感覚を持っていたい。そのため、折りたたみ傘と水入りボトル1本なしに出掛けることはない(長く外出するときは水は2本)。しかし、私はまだ、別の友人と同じ道はたどっていない。その友人は、思い付きで飛行機に乗りたくなったときや、マレーシアまで土壇場でバス旅行へ出掛けたくなったときに備えて、いつもカバンにパスポートを入れている。
私が旅行するときは、同伴者よりもたくさんの荷物を詰めがちだ。突然インフルエンザや下痢の発作になったときの薬は? 確認済み。替えの靴は? 確認済み。必要と思われるより多めの衣類は? 確認済み。
運ばなければならない、あるいは持ち歩かなければならない重さそのもので身動きが取れないときには時々、持ち運ぶ荷物が少ない人たちへのうらやましさが胸にせまって感じられる。携帯電話以外は何も持たずに歩き回れるなんていい気分に違いない! しかし、私にとっては、手荷物の重さが、心配を軽減するのに役立つ。私のカバンはドラえもんの四次元ポケットほどすごくはないかもしれないが、友人が何か1つ(か2つ)のものを必要としているとき、私はおそらく助けてあげられるだろう。
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環境保護を訴える抗議活動者たちが6月19日、イギリスのストーンヘンジに塗料を吹きつけ、一部の石にオレンジ色のペンキの跡がついた。
古代遺跡に損害を加えた疑いで2人が逮捕されたと、警察は声明で発表した。
「極めて心が痛み、当団体の学芸員は被害の程度を調査している」とストーンヘンジを管理する慈善団体イングリッシュ・ヘリテッジはXに投稿した。
ストーンヘンジはイギリスで最も訪問者の多い観光地の1つだ。
この襲撃は夏至―北半球において1年の中で最も日が長い日―の前日に発生した。夏至を祝うためにストーンヘンジにはたいてい、数千人の祝う人々が集まる。
環境団体「ジャスト・ストップ・オイル」が公開した動画で、2人の抗議者がユネスコ世界遺産に登録されているこの遺跡に向かって走り、その上にオレンジ色のペンキを散布している。他の人々は彼らを止めようとしていた。
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韓国のリチウム電池工場で6月24日、複数の電池が爆発して炎上し、作業員22人(大半が中国籍)が死亡したと消防当局が発表した。
火災と一連の爆発は、首都ソウルの南西に位置する産業集積地、華城市の一次電池メーカー、アリセル社の工場内部を吹き飛ばした。
犠牲者は炎が制御不能になってから数秒以内に、極めて有毒なガスで倒れた可能性が高いと当局者は述べた。何が原因で爆発したかは不明で、火災は約6時間でほぼ鎮火した。
中国籍作業員18名、韓国籍2名、ラオス籍1名が死亡した。死亡したもう一人の従業員の国籍はまだ確認されていないと、華城市消防局のキム・ジニョン氏は会社関係者からの情報を引用して記者団に語った。
火災が最初に報告されたのは午前10時31分、電池3万5,000個が保管された倉庫内でバッテリーセル(バッテリーの構成単位の一つ)が爆発した後だった。
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プラスチックごみの削減を目指して、渋谷区と東急不動産ホールディングスは傘のシェアリングサービスで業務提携をしている。
このサービス「アイカサ」は渋谷駅の600メートル以内に150ヵ所の傘立てを設置する。
「アイカサ」は、100%リサイクルされたペットボトルから作られている傘を提供すると発表した。
渋谷区の長谷部健区長は、「傘のいらない街 渋谷」イニシアチブは、渋谷区がプラスチックごみと二酸化炭素排出量の削減において先導するのに役立つだろうと期待していると述べた。
「この街を訪れる皆さんに、突然雨が降ってきて傘を持っていないときに、この制度を活用してもらいたい」と長谷部区長は記者会見で語った。
「アイカサ」のサービスは、東京都内の駅の約半数を含め、日本全国1,500ヵ所で利用可能だ。料金は、24時間で140円、もしくは、月額のサブスクリプションで280円だ。
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