昨年のウィンブルドン決勝と同じ顔合わせの戦いでスペインのカルロス・アルカラスは7月14日、全く情け容赦のないプレーでセルビアのノバク・ジョコビッチに6-2、6-2、7-6 (7-4)でストレート勝ちし、タイトルの防衛を成し遂げた。
アルカラスは2度のウィンブルドン優勝、2022年の全米オープン優勝、そして先月の全仏オープン優勝に続き、今回の試合で四大大会4勝を挙げ、決勝で負けなしの記録を持つ。
敗れたジョコビッチは、マーガレット・コートを抜く四大大会25勝とはならず、ロジャー・フェデラーに並ぶウィンブルドン男子シングルス・タイトル8勝目も逃した。
アルカラスは14分におよぶ接戦の第1ゲームで5度目のブレークポイントを決めた。その後、第3シードの21歳(アルカラスのこと)は猛攻撃を開始、安定したサーブを武器に第1セットをものにした。
ウィンブルドンの女子シングルスでは、チェコのバルボラ・クレイチコバが7月14日、太陽に照らされたセンターコートでイタリアの人気者ジャスミン・パオリーニを6-2、2-6、6-4で制して優勝した。
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アメリカの人々はいつも、自分たちが国をどれだけ愛しているかを話す。ドナルド・トランプ前大統領は今や有罪判決を受けた重罪犯人であるが、アメリカの旗に抱きつき、聖書を振ることで彼の愛を示している。
トランプ氏をホワイトハウスに留めさせるためにアメリカの国会議事堂を襲撃した右翼の暴徒は、右派から愛国者としてたたえられている。
左派もまたアメリカを愛しているが、彼らはそれについてあまり声高ではない。たいてい、彼らはソーシャルメディアを使って、トランプ氏をあざ笑う。
私は昨夜、アメリカの未来のことで落ち込みながら眠りにつき、私の国への私自身の愛について考えながら起きた。アメリカを厳しく批判する者として、私はそれでも、民主主義とこの国を形成した概念を愛している。万人のための自由と正義。いや、それはまだ実現していない。民主主義は不完全だが、私は他のどんな制度とも民主主義を交換するつもりはない。だから、私が愛する国が右翼のファシズム的な手に渡るのを見るのはつらいことだ。行動だけがそれを止めることができる。愛が行動的でないならば、愛に何の意味があるだろうか?
政治において受け身な愛は、人間関係における受け身な愛と全く変わらない。人として、私たちは電子機器のせいで親密さを失いつつある。出生率は低下している。離婚率は上がっている。ソーシャルメディアは憎しみと人種差別を恐ろしいほどの新たなレベルで拡散している。アメリカの国民はとても分断しているため、政治的な議論は、異なる観点を持つ人々の間では立ち入らない領域となった。
それはアメリカだけではない。ファシズムが多くの国々で台頭しつつあり、独裁的指導者や暴君が権力を持つようになっている。一般市民はそれを望んでいるに違いないと、あなたは言うだろうか? だが、私はこれは無関心が生み出していることだと主張する。人々は、傍観せずに投票する必要がある。ファシストの熱狂者は投票に行く。
では、人々を受動的にしているものは何だろうか? 私の見解では、社会全体が能動的から受動的へと変化している。個人レベルでは、人々は子どもの頃の訓練、恐怖、失敗、コミュニケーションにまつわる苦労、他者からのプレッシャーを通じて、受け身であることを学んでいる。国レベルでは、パンデミックや気候変動、収入の格差、医療制度の失敗といったネガティブな経験のサイクルの中にある社会にあなたがいるとすれば、一般市民は希望がなくなり幻滅していく:そして受け身になる。彼らは投票に行かず、コミュニティーに関わらず、物事をよりよく変化させていくことをただ諦める。
民主党支持者たちは、熱狂者ではなく、受動的になってきた。おかしなことに、トランプ氏とその支持者たちの行き過ぎた愚かな言動は、民主党員たちにより優れていると感じさせてきたが、トランプ氏のトリックが前に一度、大統領選挙に勝利しているため、恐れを感じさせてもきた。そのファシズムの恐怖は、左派をほぼ麻ひさせた。もう目を覚まして、民主主義が生きている世界を示すときだ。私たちアメリカ人は、積極的に私たちが民主主義を愛しているということを示す必要がある―投票することによって。
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日本の研究で、長期間家族の世話をしている若い介護者は精神的不調を抱えるリスクが高くなることが分かった。
この研究は、東京大学と東京都医学総合研究所によって実施された。
この研究は、長い間体調不良の家族の世話をしている10~16歳の子どもを検証した。研究者たちは、そうした子どもたちは介護者ではない子どもに比べて、精神的不調を発症する可能性が高くなっていることが分かった。
そのリスクは14~16歳の子どもたちの間でとても高くなる。14歳ではうつ病を経験する可能性が2.49倍高い。16歳では、自傷に及ぶ可能性が2.51倍高くなる。短期間の介護者は、うつ病になる可能性が高くなるということはなかった。
この研究結果は、『Journal of Adolescent Health』誌で7月10日に発表された。
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防衛省は7月12日、機密情報の不適切な取り扱い、手当の不正請求、部下へのハラスメントなどを幅広く調査した結果、自衛隊の隊員と幹部職員計218人を処分したと発表した。
海上自衛隊トップの解任を含む異例の一斉処分は、防衛省が日本の防衛組織に対する国民の信頼を揺るがしかねない一連の不祥事に対処しようとする中で実施された。
防衛省によれば今回の処分は、国の安全保障にかかわる「特定秘密」情報の不適切な取り扱いと、手当の不正受給、パワーハラスメント、基地内食堂での無銭飲食という4つの事案に対するものだという。
7月12日の記者会見で木原稔防衛相は、自衛隊と防衛省を取り巻く一連の不祥事に遺憾の意を表明した。
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血を流したアメリカのドナルド・トランプ前大統領は7月13日、共和党の全国党大会の数日前の選挙集会において発生した劇的な暗殺未遂事件で右耳を銃撃された後、ボディーガードたちに連れ去られた。
ペンシルベニア州バトラーでの集会中に、銃撃者は殺害され、少なくとも1人の参加者が死亡し、他2人の聴衆が重傷を負ったと大統領警護隊(シークレットサービス)は発表した。この銃撃事件は、暗殺未遂事件として捜査されているとFBIの職員らは述べた。
この銃撃事件―アメリカの大統領または主要な党の候補者に対するものとしては、1981年に発生した共和党のロナルド・レーガン大統領を銃を持った単独の男が銃撃して以来初めての暗殺未遂事件―が、ジョー・バイデン大統領との再戦まであと4ヵ月以内となるこの時期に、分裂した政治情勢の全体に大きな影響を与えることは確実だ。
トランプ氏の選挙の対立候補者で民主党の指名確実候補者であるバイデン大統領は、この事件を非難し、ホワイトハウスはバイデン大統領がトランプ氏と話をしたと発表している。この会話の詳細は伝えられていない。
「アメリカには、この種の暴力が起きていい場所はどこにもない。最低だ」と、バイデン大統領は以前の記者会見で語った。「私たちは、こうしたことが起こることを許すことはできない。このようなことが起きる状況でいてはいけない。これを許すことはできない」。
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ロンドンのバッキンガム宮殿の夏季開放期間中に訪れる人々は、よくイギリス王室がそろって並ぶ有名なバルコニーの後ろに立つことができる。
バッキンガム宮殿では初めて、その象徴的なバルコニーがあるセンタールームを含む建物の東棟を開放する。
「この部屋は、ヴィクトリア女王とアルバート公によって行なわれた東棟の改築の一部だ。このバルコニーを提案したのはアルバート公だった」と、ロイヤル・コレクション・トラストの装飾芸術担当の学芸員であるニコラ・ターナー・インマン氏は述べた。
来館者はバルコニーに立つことは許可されない。しかし、来館者は、ザ・マル (バッキンガム宮殿とトラファルガー広場を結ぶ通り)をネットのカーテン越しに眺めることができる。
東棟の部屋とステートルームに入館するためのチケットは、75ポンド(1万5,300円)かかる。これらのエリアの夏季開放期間は9月29日まで続く。
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ときどき、シチリアの町チェントゥーリペは、丘を越えて頭と手足が伸びた人のように見える航空写真で話題になる。
もちろん、それは訪れた人に見えるものではない。しかし、ここには彼らを魅了する他の多くのものがあり、その一つがこの町の8世紀に遡る魅力的な歴史だ。この初期の町は破壊されたが、16世紀にチェントゥーリペは再建された。
この村は、世界で最も活発な火山の1つであるエトナ山から遠くない。エトナ山は今月初めに噴火して、人々は山から煙と灰が吹き出るのを見に来た。
チェントゥーリペからは、コラディーノ城からエトナ山の見事な眺めが見える。実際にはこの建物は城ではなく、霊廟だ。その景色はカターニア平野も一望できる。この町が「シチリアのバルコニー」と呼ばれてきたのはそれが理由だ。
コラディーノ城から、チェントゥーリペ考古学博物館へ向かおう。ここには、シチリア島で最大級のローマ時代の遺物のコレクションの一つがあり、博物館のツアーでは魅力的な品々を見ることができる。保存状態が素晴らしい像や土器を見て、古代ローマの日常生活について学ぼう。
魅力的な暖色系の家並みを通って少し歩くと、17世紀に建てられた母教会にたどり着く。そのピンク色の外観はあなたの目を引くだろう。もし四旬節の時期に訪れることができたなら、バルコニーから掲げられるティレッダのタペストリーを目にすることができる。
町の外では、ローマ時代の温泉跡を訪れよう。この温泉は現在は廃墟になっているが、かつてここを訪れた人々の生活を想像することができる。
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