ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はウクライナによるロシア西部クルスク州への奇襲攻撃について初めて認め、ウクライナが「正義を取り戻す」ため、そしてロシア軍に圧力をかけるためにロシア領土への侵攻を開始したと述べた。
ロシア軍は8月11日、開戦以来最大のロシア領土への侵攻に対して6日目の激しい戦闘に突入、援軍が到着し始めるまでロシア南西部は脆弱な状態に陥った。
ロシア当局は住民の避難を急ぐとともに、8月10日に(クルスク州を含む)隣接する3州に徹底した警備体制を敷いた。軍事アナリストによれば、今回の攻撃はロシア政府に不意打ちを食らわせたという。
ロシアの忠実な同盟国であるベラルーシも、ウクライナとの国境にさらなる軍隊を派遣した。
ゼレンスキー大統領は毎晩定例の動画演説で、ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー総司令官と作戦について協議したと述べ、ロシアが2022年2月に隣国ウクライナへの本格的な侵攻を開始して以降行なってきたのと同様の手段で応酬することを誓った。
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7月下旬に発表された調査によると、若い世代の白人と黒人の成人の間での所得格差は、X世代(1960年代半ばから1980年代前半に生まれた世代)よりもミレニアル世代(1980年代前半から1990年代半ばに生まれた世代)で縮小しているという。
27歳の年齢までは、貧しい親の下に1978年に生まれた黒人のアメリカ人は、貧しい親の下に生まれた白人のアメリカ人よりも、年間約1万3,000ドル(200万円)少ない稼ぎとなった。
しかし、ハーバード大学とアメリカの国勢調査局の研究者たちによる調査によると、1992年に生まれた人々の人種による所得格差は9,500ドル(140万円)だったという。
この調査は、所得の流動性―人の所得がある1年と後の1年の間にどのくらい変化するか―を検証した。
貧しい黒人の子どもは所得の流動性がより大きく、他方、貧しい白人の子どもは所得の流動性がより少なかったことが、この調査で分かった。
研究者たちは、政策立案者が流動性を促進する方法を提案した。彼らは、若者のメンターシップ・プログラムと、学校への投資を増やすことを挙げた。
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日本で研究者たちは、ウニが海藻を食べるのを止めるため、ウニに餌として野菜を与えている。
海藻の資源が日本の沿岸沿いで急速に減少してきている。
神奈川県水産技術センターの研究員の原田穣氏によると、神奈川県沿岸部沖の相模湾では、海藻群生地が過去30年間で80%減少しているという。
科学者たちは、海藻が減少している理由の1つは、ウニが海藻を多く食べすぎているからだと考えている。
原田氏の所属する水産技術センターは、新しい解決策を研究している:研究室のウニを余ったキャベツなどの野菜で養殖することだ。
このアイデアはウニをもっとおいしくするものだ。
地元のウニはわずか2~3%しか食用に向かないのと比較して、研究室のウニの最大20%は食用となる。
このことは、ウニを捕獲するもっと大きな経済的インセンティブを生む可能性があり、海藻の保護につながる。
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Engrishについてあなたはどんなことを知っているだろうか? そう、その通り、「r」のスペルの入ったEngrishのことだ。Engrishとは、アジアで身につけられている洋服や服飾品によく見られる英語の種類のことだ。その名が示唆するように、英語なのだが正確な英語ではない。
出掛けているときの私の趣味の1つは、Engrishを探すことだ。去年はバッグにこんなメッセージ―ここに印刷されている通りに―が書かれているのを見かけた:“Enjoy a good laugh. happy smiling face is shown Thanks to you.”(「良い笑いを楽しもう。幸せな笑顔はあなたのおかげで示されている」の意)。
さて、これはなぜ英語ではあるが正確な英語ではないのだろうか? 私は前に、何を言うかと、それをどのように言うかのバランスを取ることの重要性について話したことがあるが、Engrishは両方に当てはまる。伝えられているのはポジティブなメッセージ(「何を」)である。そして、Engrishの文法(「どのように」)は、常に自然な響きであるというわけではないにしても、文法のルールには従っている―あるいは、十分に近い。しかし、Engrishはもう1つ重要な3つ目のチェックボックスを浮かび上がらせる:「なぜ」だ。このメッセージがなぜバッグの上にかかれている必要があるのだろうか? なぜこの書体で? なぜこんなぎこちない句読点の付け方をしているのか? たぶん、この感覚は、日本人や中国人が誰かの体に書かれたタトゥーの漢字を見かけたときと似ているかもしれない。漢字と文法(「何を」と「どのように」)は正しいかもしれないが、「なぜ『龍』?」という疑問が残るだろう。この人は龍が好きなのだろうか?と。
しかし、私は自分独自の「なぜ」を理解したかもしれないと私は思う。Engrishについて私が気付いた1つのことは、それはいつも私を立ち止まらせ、この言葉の背後にあるメッセージについて考えさせるということだ。それが意図されたかどうかにかかわらず、メッセージはかなり深いか、とてもポジティブなものであることが多い。
以前、混雑した横断歩道で信号が変わるのを待っていた間に、誰かのサイケデリック柄のトップスの背中に何かが書かれているのに気付いた:“If you close your eyes, you can see the music.”(「もしあなたが目を閉じれば、音楽が見える」の意)と書かれていた。私は目を閉じてみることにした。すると、人混みの中でさえも一瞬の静寂を見つけた。
時々、Engrishには思いがけず笑わされることがある。7月に駅のプラットフォームで1人の女性とすれ違ったときもそうだった。彼女のTシャツには太字で“You made my day.”(「おかげでいい一日になりました」の意)と書かれていた。しかし、彼女の顔に浮かぶしかめっ面を見て、私は「本当に?」と聞きたくなった。その日は誰もが彼女を失望させたのだと私は思う。
長袖の服だと暑すぎる気候になる前に、私はスーパーマーケットの近くで高齢の女性が、“What’s cooler than being cool?”(「クールであるよりももっとクールなのは何か?」の意)という質問を投げかける明るい青のトレーナーを来ているのを見かけた。おばちゃん、その答えは「あなた」だと私は思う。
Engrishは必ず、私に楽しさか、何らかの方法で立ち止まって考える機会をもたらす。Engrishはそれが書かれたものを身に着けている人に対しては効果をもたらしていないかもしれないが、私はこれからも一回分のポジティブなエネルギーをちょっともらう1つの方法としてEngrishに注目し続けることにしている。そうすれば、"Every day is enjoyed.”(「毎日が楽しまれる」の意)。
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パリオリンピックの最終日の8月11日、日本の、海外で開催されたオリンピックとしては最も良い成績を記録した五輪は、可能な中で最もふさわしい形で終わった―レスリングマットの上で金メダルをもう1枚獲得した。
鏡優翔選手はアメリカのケネディ・ブレイズ選手に決勝で勝って、女子フリースタイル76キロ級の優勝を勝ち取り、日本にパリオリンピックで20枚目の金メダルをもたらした。
日本代表チームは、序盤で体操とスケートボードで勝利を収め、終盤ではレスリングチームのものすごい強さで勝ち進んだ。日本のレスリング選手たちは、フランスで金メダルを8枚、銀メダルを1枚、銅メダルを2枚勝ち取った。
日本オリンピック委員会は、パリオリンピック開幕前に金メダル20枚という目標を設定した。日本は、オリンピックで普段は日本が強い競技の1つである柔道では3枚しか金メダルを獲得しなかったが、この目標を達成した。
日本の選手たちは、銀メダルを12枚、銅メダルを13枚、総合計で45枚のメダルは、日本国外でのオリンピックでは日本最多の枚数だった。
北口榛花選手は、女子やり投げで金メダルを得て、日本の唯一の陸上競技のメダルを獲得した。玉井陸斗選手は、日本で史上初のダイビング種目でのメダルとして男子10メートル高飛び込みで銀メダルを獲得し、佐藤大宗選手は男子種目で銀メダルを獲得して、日本初の近代五種競技のメダリストになった。
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気象庁は8月8日、南海トラフ巨大地震の可能性についての注意喚起(「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」)を初めて発表した。これは、九州沖で同日に発生したマグニチュード7.1の地震を受けてのことだ。
南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性は平常時に比べて相対的に高まっていると考えられると同庁は述べたが、特定の期間中に地震が必ず発生するという意味ではないと付け加えた。この注意情報は1週間続く予定とされ、解除後も住民たちは油断すべきではないと当局者は述べた。
内閣府によると、気象庁は南海トラフ沿いで異常現象が観測された場合や、地震の可能性が高まったと考えられる場合に、今回のような注意情報を発表する。
南海トラフ巨大地震に関する気象庁からの情報は、注意と警戒の2段階で発表される。同庁は8月8日、低い段階にあたる注意を発表し、避難が必要な場合に備えるよう促した。
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アイルランドには、帰りの飛行機の時間をとっくに過ぎて長居したくなるようなロマンチックな場所がたくさんある。クリフデンはそうした場所の1つだ。地元の不動産物件をチェックしたい衝動に耐えられるのならば、最高に楽しい時間を過ごせるだろう。
この町には住民が数千人しかいないが、観光産業は経済の大きな一部になっている。あなたがまず最初に気付くのは、2本の教会の尖塔だろう:一方は、聖ジョゼフカトリック教会で、もう一方は、アイルランド国教会だ。聖ジョゼフカトリック教会には、素敵なステンドグラスの窓がいくつかある。
その周辺エリアには素晴らしいスポットがたくさんある。スカイロードのドライブでスタートしよう。青々とした丘を通り過ぎ、クリフデン城に到着するまで羊や馬を見よう。この城はクリフデン湾の素晴らしい眺めが見渡せる崖の上に19世紀後期に建設された。この城は今は廃墟となっているが、一般公開されていて、空っぽの骨組みの中を散策するよりもいい1時間の過ごしかたはない。廃墟となっていても、ここは優美で尊厳がある。
コネマラ国立公園は車で北東部へ少し行ったところにある。この公園は、ここにある以上の紙幅を割くに値する:絵のように美しい湿地帯と草原を歩く4つのトレイルがあることだけを挙げておこう。ダイヤモンド・ヒル・トレイルは、この公園の美しさを体験する素晴らしい方法だ。
経験豊富な登山家は道に沿って歩く必要はない。足が向く場所へただ足に従って行こう―だが、地図とコンパスは持っていこう。
最後に、クリフデンの南へ数キロ行くと、イギリスのパイロットのジョン・オールコックさんとアーサー・ブラウンさんが1919年に初の大西洋横断飛行をした場所があり、カナダのニューファンドランド島から離陸してから約72時間後にここに着陸した。
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