もしあなたがマインツのことを少しでも聞いたことがあるとしたら、ここが15世紀に西洋の文化に革命をもたらすこととなった印刷機の誕生地であるとあなたは知っていることだろう。しかし、ライン川沿いにあるこの魅力的な都市は、他にも多くの魅力がある。マインツはヨーロッパや世界中の歴史に満ちている。
多くの旅行者のリストのトップには、旧市街地の中心付近にある聖マルティン大聖堂が入っている。975年頃に建設されたこのロマネスク様式の教会には、いくつかの大司教の墓がある。中へ入ると、この大聖堂は壮大で、像―骸骨を含めて―が壁沿いに並んでいる。音は高い天井に吸い込まれるように消えていき、ここで1日中過ごしてしまうこともできるが、それでもまだ何かを見逃しているような感じがするかもしれない。
こちらもまた多くの人々に愛されている別の教会に聖シュテファン教会があり、徒歩で約10分ほど離れている。ここは、マルク・シャガールによって作られたステンドグラスの窓で有名だ。これらの深い青色の窓は、旧約聖書からの場面を描いており、キリスト教とユダヤ教の伝統をつないでいる。シャガールは戦争中、ナチスが原因でフランから避難した。キリスト教徒もしくはユダヤ教徒でなかったとしても、これらの窓を見ることは深く心を動かされる体験になる。
もちろん多くの人々は、聖マルティン大聖堂の近くにあるグーテンベルク博物館を見にここにやって来る。主な見どころの1つは、ヨハネス・グーテンベルクの作業場の復元だ。ヨハネス・グーテンベルクの印刷機は西洋の文明の道筋を変え、大衆に教育をもたらすことに役立った。ここでは、彼のオリジナルの印刷機の復元版を見られるだけではなく、世界中の言葉を印刷した見本を見ることができる。これには、日本から来た770年の陀羅尼経(仏教の経典)も含まれ、これはこの博物館が所蔵する最古の印刷物だ。
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米サイバーセキュリティ専門機関のジェン・イースタリー長官は11月4日、偽情報が急増しているものの、米大統領選挙の結果に直接影響を及ぼす可能性のある活動の証拠は確認されていないと述べた。
2024年の選挙が外国の敵対勢力による「前例のない量の偽情報」に直面しているということも彼女は付け加えた。
米政府機関は、ロシアやその他の国々が選挙を前に米国内の分断をあおる偏向的な情報を広めようとしていると警告しているが、ロシアはこの疑惑を否定している。
ジョージア州当局は、同州の身分証明書を複数持つハイチ人移民が複数回投票したと主張する偽の動画がネット上で広まっていることについて、「標的を絞った偽情報」だと説明した。米情報機関の高官は声明で、この動画がロシアと関連があることを示唆した。
米サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)の高官は、選挙後も数週間から数ヵ月、1月6日まで外国による偽情報工作が続く可能性が高いと述べた。
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研究者らは、アルゼンチンの科学者らが、現時点で最古のオタマジャクシを発見したと発表した。
このオタマジャクシは、約1億6,100万年前となるジュラ紀に恐竜と共に生きていた大きなカエルの種だ。
研究者たちは、長さ16センチのこの化石から、現在のオタマジャクシがジュラ紀からほとんど変わっていないことが分かると述べた。
これ以上に古いオタマジャクシの化石は見つかっていないが、現時点で最古のカエルの化石は、さらに古い時代にさかのぼる。
このオタマジャクシは、Notobatrachus degiustoiという種のものだ。保存状態が非常に良いため、目や神経が化石の濃い跡となって視認できるとのことだ。
頭部と体のほとんどの部分もそのまま残っている。
化石は、ブエノスアイレスから南に2,300キロほどのところにあるサンタクルーズ州で2020年に発見された。この発見は10月30日に『ネイチャー』誌に発表された。
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これまでの人生で私はずっと、お金で幸せは買えないと言われてきた。アメリカ人はいつも、アメリカン・ドリームのためにもがくのがアメリカ流だと言っている。世界恐慌を生き残り、第二次世界大戦中の物資不足と必需品の欠乏に対処したことは、人々が自分たちを誇りに思うことだった。小説や映画では、貧しいヒーローが裕福で邪悪な悪人を打ち負かす様子を描いている。それはお決まりの表現になっている。
1972年からある評判の良い金融ニュース機関『マネー』で、裕福な人々はそれ以外の人々よりも幸せだとする記事を読んだ私の驚きを想像してみてほしい。このことは一般的な信念に反している。このテーマについては広範囲な研究があることが分かった。2018年のある研究は、そう、お金はもっと多くの幸福をもたらすことができるが、その効果は経済的に不自由のない年収7万5,000ドル(1,100万円)に達すると、次第に減っていくようだと結論付けた。この理論は、人々の基本的なニーズが満たされると、次の幸福の源が追求されるというものだ。しかし、その幸福の停滞状況の理論は、それ以降、覆された。
富と幸福の研究者であるマシュー・キリングスワース氏は、高収入のアメリカ人と低収入のアメリカ人との間で、幸せに著しい開きがあるということを今年の研究で発見した。人は豊かであればあるほど、開きが大きくなる。このペンシルベニア大学の研究者(キリングスワース氏のこと)は、富裕層と中流階級の間で生活の満足の差は、中流階級と低収入の人々との間の差よりも3倍近く大きくなると述べる。
なぜ、裕福な人々はそれ以外の人々よりも幸せなのか? 『ガーディアン』紙のインタビューの中で、キリングスワース氏は、それは「単にもっと多くの物を買うということよりも、もっと根本的で、心理的に深い」のだと述べた。
お金は人々に生活をコントロールできる感覚をより多くもたらし、このコントロールできる感覚は「お金と幸福の関連性の約75%を説明できる」と、彼は述べた。お金は、制約なしに望む人生を生きる自由と同等である。
コントロールの必要性は、人々が生き残り、発展することを助けた。最初は、武器が私たちにコントロールを与えた。私たちが発展するにつれて、お金が武器に置き換わった。お金は力も生み出した。裕福な人々は自分のライフスタイルに満足するかもしれないが、それでもまだ、彼らはコントロールもしくは力をもっと多く欲しているかもしれない。お金がいくらあっても足りないと感じる人がいるのは、そのためだ。説明する助けになる。このことはまた、あまりにも多すぎるお金と力は、他者を操ったり、支配したりする能力をもたらし、私たちが裕福な人々を批判することにつながるという含意も伴っている。
キリングスワース氏は、私たちがお金に集中しすぎるべきではないと考える;人生の他の多くの側面も幸福や満足感につながっている。私たちがコントロールの必要性に気が付いている状態を保っていれば、お金が私たちを幸せにするということを知っておいて損はないと私は思う。お金のない多くの人々が、人生は家族や職業や芸術によって満たされると感じている;彼らにとって、お金はそれほど重要ではない。自分自身を知ることがそれ自体、一種のコントロールと力である。
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火災で沖縄県の首里城が大きな被害を受けてから5年が経ち、この歴史的な遺跡は再建の最終段階に近づいている。
2019年10月31日未明に、那覇市の首里城で火災が発生した。この火災で、正殿と他8つの建造物が損壊した。火災の原因は不明のままである。
火災からちょうど5年となる10月31日に、約100人の消防士と警備員が午前6時に再建工事中の現場で防災訓練に参加した。彼らは、早朝の火事が起きた場合の緊急時の手順の訓練を実施した。
「我々の目的は、いかなる火災にも確実に対応できるよう、建物の状況に合わせた訓練をすることだ」と、国営沖縄記念公園事務所の高橋涼所長は述べた。
首里城再建中は、観光客はガラスの仕切り越しに再建工事を見ることができる。
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スペインの現代史上最も多くの死者を出した洪水で、少なくとも214人が死亡し、数十人が今なお行方不明となっていると、バレンシア州東部の地域を豪雨が襲ってから4日後に、ペドロ・サンチェス首相は11月2日に発表した。
テレビで放送された声明の中で、捜索と清掃活動を助けるため、すでに派遣された2,500人の兵士に加え、政府はさらに5,000人の軍隊を送っているとサンチェス首相は述べた。
職員は、死者数は増え続ける可能性が高いと述べた。洪水に関連したものでは今回のはすでにスペイン現代史上最もひどい災害で、1970年代以降、ヨーロッパを襲った中で最も多い死者を出した。
地域の当局によって主催される初めての合同清掃活動のため、ボランティアがバレンシアの芸術科学都市センターに11月2日に集まった。この会場は、この活動の中枢になっている。
バレンシア郊外のピカーニャ地区で、店のオーナーのエミリアさん(74)は11月2日にロイター通信にこう語った:「私たちは見捨てられたように感じている。助けを必要としている人々がたくさんいる。私の家だけではなく、全ての家で、私たちは家具を捨て、全てを捨てている」。
「救助の人たちはいつ冷蔵庫と洗濯機を持ってきてくれるつもりなのか? なぜなら、私たちは服を洗うこともできないし、シャワーを浴びることすらできないのだ」。
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横浜DeNAベイスターズの選手たちは三浦大輔監督を5回胴上げし、横浜スタジアムのスタンドを埋め尽くしたファンは1998年の優勝のときのように盛り上がった。人気のチケットを入手できなかった人たちが集まったスタジアムの外でも、祝賀ムードは同様だっただろう。
ベイスターズとそのファンは11月3日、20年越しにかなった一夜を楽しみ、2017年の悪夢を払しょくした。なぜなら、ベイスターズは26年ぶりに日本シリーズチャンピオンになったからだ。
7シーズン前、ベイスターズは日本シリーズ第6戦の9回に勝利を目前で奪われ、福岡ソフトバンクホークスが優勝を祝うのを見なければならなかった。今年の日本シリーズ第6戦は11対2という圧勝で、当時のような最後まで分からない展開はなかったものの、DeNA は11月3日、ついに借りを返した。
セ・リーグ3位だったDeNA は、2010年にそれを成し遂げたパ・リーグの千葉ロッテマリーンズに次いで、日本シリーズを制した3位のチームとなった。
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