24日間の臨時国会が始まり、石破茂首相は11月29日、首相として2度目の所信表明で、激動の時代を覚悟する政府の指導者として自身の不安定な立場を率直に反省することから演説を始めた。
石破首相は、長年抱いている信念である地域内での集団的安全保障の枠組みの必要性についてなど、より広範な見解を説明するのではなく、次の補正予算と政治改革―現在の国会で争点となっている2つのテーマ―を優先する、より異論の少ない個別の政治問題を解決していく自身の責任を示すための着実なアプローチのほうを選んだ。
石破首相は演説の中で、自衛隊の隊員の生活を改善する措置をはじめとする、小さな政策を概説するに留めた。
政府はまた、積極的サイバーセキュリティーに関する法制化の議論を加速するとともに、日本にあるアメリカ軍基地の共同管理を推進することを、石破首相は議会で述べた。
北朝鮮の弾道ミサイルの発射とウクライナでの北朝鮮兵士の存在に言及した石破首相は、困難な状況下であっても対話を追求する重要性を強調した。
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ソウルは11月27日、11月中として半世紀以上の間で最大規模の風雪に見舞われた。これにより、数百本の空の便が飛行が中止となり、通勤の交通に支障が発生し、少なくとも2人が死亡した。
韓国の気象庁は、ソウルの北部地域とソウル近隣で、20~26センチの積雪があったと発表した。ここ52年間のソウルの11月中の降雪として最も多いものだったと、気象庁は発表した。
韓国の聯合ニュースは、洪川郡の東部で発生した5台の車の交通事故で1人が死亡し、4人が負傷したと報じた。
さらに別の1人は、除雪中に車庫が崩壊して倒れてきて死亡したと、行政安全部は発表した。
京畿道地方政府によると、この雪により、ソウル近郊の広州市では約230戸で一時的な停電が発生したという。
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大分地裁は11月28日、2021年に大分市内で死亡事故を起こしたとして、23歳の男に懲役8年の実刑判決を言い渡した。判決の前に裁判長は、それまでの過失運転致死傷罪での起訴を覆し、危険運転致死傷罪に切り替えた。
起訴状によると、事故発生は2021年2月9日夜、法定速度60キロの3倍を超える時速194キロで走行していた当時19歳の被告の車が、交差点で右折してきた車両に衝突した。
この衝突で、右折していた運転手の会社員、小柳憲さん(50)が死亡した。
この事件は当初、過失運転致死傷罪で提訴されたが、被害者の遺族による嘆願書を含む世論の高まりにより、検察はより厳しい罰則が適用される危険運転致死傷罪を求刑した。
検察はこのスピード違反を「危険極まりない」とし、懲役12年を求刑していた。検察側はさらに、説明責任が果たされることを被害者家族が強く望んでいることも強調した。
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それほど見応えのあるものではない:南オーストラリアの奥地のその他ほとんど全ての田舎町のように、広々とした空の下に広がる低い建物が不揃いに集まっている。しかし、クーバーペディの本当の宝は、地上にあるのではなく、地下にある。
そして、「宝」とは、本物の宝を意味している―クーバーペディは自身を「世界のオパールの首都」と呼んでいる。初のオパールは1915年に14歳の人によって発見され、その発見はオパール・ラッシュを引き起こした。
トムズ・オパール鉱山でその興奮をいくらか体験しよう。採掘用ヘルメットを着用し、オパールの鉱脈と、この鉱山の丸くて四角いトンネルを作った機械を見てみよう。それから、まだその高価な宝石(オパールのこと)があるかどうか確認するために、オパールの入った土砂の中を探して、手を土まみれにしよう―「ヌードリング」と呼ばれるプロセスだ。
もしも、全くオパールが見つからなかったとしても、心配無用だ。この町にたくさんある店でオパールを買うことができる。オパールをそれほど特別なものにしているのは、オパールが白い光を受けると、多様な異なる色に変わることだ。
クーバーペディの気温は夏は40℃以上に上がることもある。なので、初期の鉱山労働者は地下に住むために「地下住居」を作った。地下住居はいつでも涼しいので、今でもそうしている人もいる。
この町の地下にある教会の1つを訪れよう。1993年に建設されたセルビア正教会にはメインホールと宗教学校、コミュニティーホールがある―それらは全て地下にある。デザート・ケイヴ・ホテルでは地下に宿泊することすらできる。
地上では、カンク=ブレイカウェイズ保護公園のツアーに参加しよう。この美しい保護区は日の入りのときに見るのが最高で、夕陽がこの保護区の赤さび色の丘と岩を際立たせる。まるで魔法のような旅の締めくくりにふさわしい光景だ。
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ジョー・バイデン米大統領は12月1日、息子のハンター・バイデン氏に恩赦を与えたと発表した。税法違反で罪を認め、銃器関連の罪で有罪判決を受けていた息子に対し、法的手続きには関わらないという方針を一転させたものだ。
「本日、私は息子ハンターの恩赦に署名した。就任以降、私は司法省の意思決定に干渉しないと表明し、息子が標的にされ、不当に起訴されるのを目の当たりにしながらも、その約束を守ってきた」と大統領は声明で述べた。
ドナルド・トランプ次期大統領をはじめとする共和党の標的となった、薬物中毒から回復中のハンター氏に関してホワイトハウスは、バイデン大統領は恩赦や減刑はしないと繰り返し述べていた。
「分別のある人なら、ハンターの事例の事実を見れば、標的にされたのは私の息子だからだという結論以外には達しないだろう」と、バイデン大統領はアフリカ訪問の出発直前に発表した声明の中で述べた。
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政府の南海トラフ地震臨時情報は問題に直面している。
臨時情報は、日本の47都道府県のうち29都道府県にある707の自治体へ警報を出すことを目的としたものだ。対象となっている地域は、予想される南海トラフ地震の防災対策推進地域となっている。
しかし、今年の9月中旬から11月初旬にかけて実施された内閣府の調査によると、これらの自治体の多くは、南海トラフ地震臨時情報がよく理解できていないという。
約570の自治体がこの調査に回答した。707の自治体のうち、南海トラフ地震臨時情報を理解していると回答したのは21.5%に過ぎなかった。10%は、南海トラフ地震臨時情報の詳細や、この警報にどのように対応すればいいのか分からないと回答した。
内閣府は、自治体のシステムへの理解をより進めるべく、システムの改善方法を模索するとしている。
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前に住んでいた家で最も大切な思い出のいくつかは、家自体とは全く関係がなく、むしろ、私たちのすてきな隣人2人に関連している。その2人のことを、ナガノ夫妻と呼ぶことにしよう。
私のパートナーと私は、この近所に引っ越してきて緊張しながら自己紹介をしに行ったときに初めて、親切なミセス・ナガノと出会った。その翌日、私たちが仕事へ出かけるとき、ナガノ夫妻の家の2階の窓が突然勢いよく開いて、ミスター・ナガノの親しみやすい笑顔が飛び出てきて、私たちを温かく歓迎してくれた。
2人は私たちのことをみんなと同じように扱ってくれた。「どちらの出身ですか?」のような決まりきった質問は決してしなかった。そうではなく、2人は、庭にふんをしていくノラ猫に私たちが対処するのを助けてくれた。高級なガーデニングツールを貸してくれて、私たちが出かけているときは家を見守ってくれた。
ミセス・ナガノは、私たちからのごみとリサイクルについての質問に喜んで答えてくれた。ごみの収集係の人から紙のリサイクルごみが見えやすいように、紙ごみをナガノ夫妻宅の壁に立てかけることも勧めてくれた。アプリよりも効果的に、彼女は、もし私が雨が降っていることに気が付いていないようであれば、ドアの呼び鈴を鳴らして洗濯物を取り込んだほうがいいよと教えにきてくれた。
我が家の門はちゃんと閉まらなかったのだが、ある日、まさにグリム童話『こびとのくつや』の物語のように、門が魔法のように直った。ミスター・ナガノがたまたま必要な道具を持っていて、ある日、私たちのために門を直してくれたのだった。
別のときには、私のパートナーは、なりたてほやほやの日本国民として、地元の選挙の投票プロセスを理解する必要があった。政治は注意が必要な話題なので、私たちは質問をすることに不安を感じていた。だが、ナガノ夫妻に確認すると、制度を説明してくれただけではなく、親切にも何人かの候補者について彼らの意見を共有してくれた:「この人には投票しないほうがいい―彼はあの疑惑に関連していた。それから、あの人? まさか。私たちはこっちの別の人に投票したよ」。
2人はとても仲の良い夫婦でもあった。ある朝、私は洗濯物を干していると偶然、ミスター・ナガノが仕事へ出かけていくところを見かけた。ミセス・ナガノは彼の後から出てきて、門のところに立って、手を降って彼を見送っていた。ミスター・ナガノが退職したとき、2人は定期的にスーパーマーケットへ一緒へ出かけるようになった。ミスター・ナガノが彼の自転車を押し、ミセス・ナガノは支えるために自転車の後ろを持っていた。2人は私が#couplegoals(賞賛したり見習いたいと思えるカップルの行動や振る舞い)と呼ぶようなカップルだ。
あるとき私たちは、2人の家から歓声が聞こえ、彼らがパーティーをしているのだろうと思っていた。その後すぐに、2人が野球の試合を観るのが好きなのだと分かった。私たちは、彼らの喜びや落胆の叫びが近所を賑やかにするのを聞くのが好きだった。
家を引っ越した今、ナガノ夫妻のような近所の人たちにはもう会えないと思っている。私たちは、2人が7年間私たちの暮らしのそばにいてくれたことにずっと感謝している。もう私たちの向かいに彼らが住んでいないとしても、大切な人や思い出がある場所こそふるさとだと言われる―そして、ナガノ夫妻は私たちの心の中にい続けると私は思う。
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