財務省は2月10日、2024年末時点で国の債務残高が過去最大の1,320兆円に達したと発表した。
国債、借入金、政府短期証券の合計残高は、昨年9月末から7兆2,000億円増えた。
この増加は主に、昨年末の総合経済政策の財源をまかなうために政府が編成した大規模な補正予算を反映している。財源の半分近くは追加の国債発行でまかなわれた。
このうち、普通国債は5兆6,900億円増の1,070兆円、借入金は2兆3,200億円増の46兆8,800億円、政府短期証券は2兆7,000億円減の97兆2,000億円だった。
政府は4月からの年度予算案で、過去17年間で最低となる28兆6,500億円の新規国債発行を計画している。それでも、債務返済費用は過去最高を更新する見込みだ。
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都会に住むのが好きな人もいる。エキサイティングだし、人間観察に最高だし、便利でもある。田舎に住むほうがいいという人もいる。都会よりも静かだし、空気がきれいだし、自然がもっとたくさんある。私はしかし、日本の郊外に住むのが好きだ。郊外には、都会と田舎暮らしの両方のいいところがあると言えるだろう。しかし、私が郊外を楽しんでいるのは、残念ながら、私がちょっと詮索好きな近隣住民になったかもしれないからでもあると思う。
私は都会で人間観察をするのが好きだが、郊外の住宅街をぶらぶらして、人々がどのように暮らしているのかを観察するのも好きだ。窓辺には何があるだろう? 庭には何が生えているだろう? 玄関の表札を観察するのも楽しんでいる。漢字を読む挑戦を楽しんでいる。名前を表示するのにどんなフォントと色を選んでいるのかを見るのが好きだ。金属を選んだのか? それとも大理石? 名前をローマ字表記にしたのか? 名前と表札のデザインをもとに、その家に住んでいる人についてたくさんのことを見分けられると思う。
いくつもの家族の名前が表示されている表札もある。私たちの近所のある家では、子ども全員のファーストネームが銅のプレートに刻まれていた。別の家では、残念なことに、女性の名前が男性の名前よりもかなり小さかった。ごくたまに、日本人ではない名前を見かける。
ほとんどの場合、私は漢字の読み方にかなり自信をもっている。しかし、これまでに出くわした読み方が全く分からない名前はたくさんある。私はいつもその表札の写真を撮って、後で調べたいと思う。問題は、かなり怪しく思われずにこれを実行するのは難しいということだ。その名前がどんな見た目だったかを覚えていて、それを再現して、日本人の友人に読み方を尋ねることができるときに、友人たちもよく分からないと言うと、ややほっとする。日本の名前の読み方は、人名も地名も、複雑になりうる。その名前は「ほった」さんなのか、「ほりた」さんなのか? 「なかしま」さんなのか、それとも「なかじま」さんなのか?
考えてみたら、詮索好きの近隣住民は、周りの人々についての情報を意図的に、そしてときに強引に、見つけ出すという評判がある。しかし、私は単に、自分のまわりにすでにあるものを観察するのが好きだ。なのでたぶん、私は好奇心旺盛な近隣住民ではあるけど、詮索好きというほどではないと思う。だから、もしあなたが日本の郊外に住んでいて、ある日、ドアの外であなたの家の表札をじっと見ている見知らぬ人を見かけたら、驚かないでほしい―それは、あなたの名前の漢字を後で調べるために頑張って覚えようとしている私である可能性が高い。どうか私を警察に通報しないで。
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メダカは日光からの紫外線を感知し、体を黒く変化させることを研究チームが発見した。
この発見は、『サイエンス』誌に最近発表されたものだ。
最近の研究で、魚をはじめとする一部の生物は、目を使わずに光を感知できることは分かっていた。しかし、科学者たちはこのことがなぜ起こるのかは分かっていなかった。
一部のメダカは半透明に近い。
研究チームは、メダカの脳下垂体が紫外線を感知していることを突き止めた。脳下垂体は、メダカの体の表面にある色素細胞に信号を送る。すると、メダカの体は防御のために黒く変化するのだ。
研究チームは、半透明に近い生物が光を直接感知する方法がさらに多くあるかもしれないと考えている。
研究チームには、東京大学の神田真司准教授、岡山大学の佐藤恵太助教などが参加している。
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石破茂首相はワシントンで2月7日、アメリカのドナルド・トランプ大統領と会談し、両首脳初の顔を合わせての会談となった。石破首相は彼と同等の立場の、この予測不能なアメリカの人(トランプ大統領のこと)と関係を築くこと―そして摩擦を避けること―を目指した。
石破首相はこの面では概ね成功した。同盟国とのアメリカの貿易赤字を削減する必要について、日本の首相はアメリカ大統領からたっぷり聞かされたが、アメリカと日本の関係の「新しい黄金時代」を追求することを両者は誓った。
石破首相は、トランプ大統領を称賛し、日本はアメリカへの最大の投資者であることを指摘し、投資については今後も拠出を強化していくことで続けると約束した一方、大統領は、両国間の貿易収支における「均衡」を求めていると主張し、全く進展がなければ関税が来る可能性があるかどうかを尋ねられると、はっきりと「イエス」と言った。
貿易をめぐっての対立を避けようとして、石破首相は会談後の合同記者会見中に、日本は5年連続で対米の最大の直接投資国であることをすぐに強調し、日本の投資を「いまだかつてない」1兆ドル(152兆円)に引き上げる協力をする用意があることを伝えた。
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スウェーデン警察は、2月4日に成人を対象とした教育施設で起きた銃乱射事件で11人が死亡したと発表した。この国で最悪の銃乱射事件で、首相は 「痛恨の一日」だと述べた。
銃撃犯は死亡者の中に含まれているとみられ、スウェーデン中部のエーレブル市にある同施設では他の犠牲者の捜索が続けられていると、警察は発表した。犯人の動機はすぐには明らかにならなかった。
「今日、ここで約10人が殺されました。現在これ以上正確に言えないのは、事件の規模があまりにも大きいからです」と地元警察のロベルト・エイド・フォレスト署長は記者会見で語った。/夕方になって、警察のウェブサイトはこう伝えた。「現時点で、事件による死者は11人。負傷者の数はいまだ不明。現在、負傷者の容態についての情報はありません」。
フォレスト氏によると、まだ多くのことが明らかになっていないものの、警察は単独犯とみており、テロではないとの見方を示している。
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ニュースの読者が「ケイマン諸島」という言葉を発するとき、その後にはたいてい「租税回避地」という言葉が続く。だが、この美しいイギリスの海外領土には、税制上の優遇措置以外にも、たくさんのものがある。最大の島のグランドケイマン島には、ユニークな海の体験と、見たことのないようなビーチがある。
ダイバーにとってはまさに天国のような場所だ。グランドケイマンには、難破船を含め、いくつかのダイビングの名所がある。ダイビングの名所の一つが2011年1月に沈んだアメリカ海軍の船キティウェイクだ。それは浅い海域にあるので到達しやすく、海水が非常に透明なので、デッキや、そこに生息する無数の海綿や魚を撮影するのに最適だ。
スティングレイシティで別の種類のマリンライフに近付いてみよう。腰くらいの深さの海に立ってみると、人懐こいアカエイの群れがあなたを取り囲む。彼らは無害で、優しく接すれば触れ合うことができる。ノースサウンドの反対側にあるスターフィッシュポイントまでボートツアーに参加して、色とりどりのスターフィッシュを見よう。あるいは、バリア・リーフにシュノーケリングに行こう。ここでは、サンゴ礁、ウミガメ、魚、ロブスターが見られる。
地上に戻り、ケイマン・タートル・センターを訪れよう。子どもたちにとって楽しい経験になる。若い亀と一緒にプールに入ろう。亀は触ったり、持ち上げたりすることができる。
ハイキングを楽しみたいなら、島の東側にあるマスティック・トレイルへ。マスティックの木々の中にたくさんいる鳥たちを注意して見ておこう。オウムやキツツキ、ハトなどがいる。
最後に、セブン・マイル・ビーチで一日過ごそう。この見事なビーチではのんびり過ごす以外に何もする必要がない…そしてたぶん、クリーミーなホラガイのチャウダーを食べてみることを考える以外には。
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今月初め、スマートフォンに関する新法の発効と時を同じくして、ブラジルの生徒たちが学校に戻ってきた。
この法律により、学校でのスマートフォン使用が制限される。同法は、公立学校と私立学校の教室とホールに適用される。
制限には例外もある。生徒は教員の許可があれば、学習目的でスマートフォンを使うことができる。さらに生徒は、健康上の理由や生徒のアクセシビリティ(障害を持つ生徒などの利便性)により必要がある場合も、スマートフォンを使うことができる。
学校は、生徒がスマートフォンをカバンに保管できるのか、ロッカーや指定されたバスケットに保管できるのかといったガイドラインを設定できる。
この連邦法以前は、ブラジルの26州のほとんどで、学校でのスマートフォン使用について何らかの規制が導入されていた。しかし、その方針は州と学校により異なっていた。
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領の支援者や、極右のジャイル・ボルソナーロ元大統領の支援者をはじめ、この法律は幅広い支持を得ている。
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