大分地裁は11月28日、2021年に大分市内で死亡事故を起こしたとして、23歳の男に懲役8年の実刑判決を言い渡した。判決の前に裁判長は、それまでの過失運転致死傷罪での起訴を覆し、危険運転致死傷罪に切り替えた。
起訴状によると、事故発生は2021年2月9日夜、法定速度60キロの3倍を超える時速194キロで走行していた当時19歳の被告の車が、交差点で右折してきた車両に衝突した。
この衝突で、右折していた運転手の会社員、小柳憲さん(50)が死亡した。
この事件は当初、過失運転致死傷罪で提訴されたが、被害者の遺族による嘆願書を含む世論の高まりにより、検察はより厳しい罰則が適用される危険運転致死傷罪を求刑した。
検察はこのスピード違反を「危険極まりない」とし、懲役12年を求刑していた。検察側はさらに、説明責任が果たされることを被害者家族が強く望んでいることも強調した。