ブラジルのヤノマミ族の保護区にある9つの村出身の先住民族の人々は、水銀に汚染されていることが分かり、違法な金の採掘現場の近くに暮らしている人々にはより高いレベルでの汚染が見られたと、4月4日に発表された研究で分かった。
ブラジルの国営研究機関オズワルドクルズ財団(FIOCRUZ)は2022年10月に約287人の先住民族から髪の毛の試料を集めた。彼らは全員、水銀による汚染に対して陽性の反応が出て、試料の約11%には高いレベルでこの重金属が見られた。水銀は、金を鉱石や土と分離するためにブラジルの違法な採掘者たちが使っている。
ヤノマミ族は約2万8,000人と推定される。