日本の研究チームは、特定のT細胞を減らすことでがんを抑制する方法を開発した。
大阪大学微生物病研究所の山本雅裕教授を始めとする研究者たちは、この細胞を抑制することで弱化した免疫活動を刺激する方法を実験で開発した。彼らの発見は、『サイエンス』誌に11月22日に掲載された。
チームは、マウスのがん細胞内で、制御性T細胞の一種「Th1-Treg」は数を増やすためにPF4と呼ばれる物質を使うことを発見した。PF4を抑制する中和抗体を投与することで「Th1-Treg」は減少し、免疫を活発にする細胞が活性化して、それにより、がんの成長を抑制することが分かった。