私たちが前回、トルクメニスタンの首都を訪れたのは2020年のことだったが、そのときは話題にしなかった名所や特別な体験がいくつかある。今週はアシガバートをもう1度見てみよう。
トルクメニスタンはトルクメンじゅうたんで有名だ。そのカラフルな手織りのラグとカーペットは、結び目を使って作られており、分厚くてぜいたくな手触りが特徴だ。トルクメンじゅうたんは、この工芸品の存続に取り組むカーペット省があるくらい重要なものだ。
トルクメンじゅうたんの歴史を学びに、トルクメンじゅうたん博物館を訪れよう。展示されているすごい作品の中には、重さが1トンのものもある。館内の店舗でカーペットを買おう。
この国が抱える矛盾を味わうには、2004年に建設されたキプチャク・モスクを訪れよう。この豪華なモスクは、白い大理石で作られていて、中央に黄金のドームがある。このモスクの4本の塔は高さ91メートルで、1991年にソビエト連邦からこの国が独立したことを象徴している。このモスクは中央アジアで最大で、2万人を収容できると言われているが、しばしば空いている―このモスクは、コーランよりもトルクメニスタンのかつての独裁者によって書かれた精神的な手引きを重視しているように見えるため、多くのイスラム教徒がここに来ない。
日帰り旅行を楽しむなら、北へ約260キロの長いドライブをしよう。1971年に、ダルバザ地域で天然ガスを探して掘削していたソ連の技術者たちは地表近くにガスの巨大洞窟を発見した。彼らは、有毒ガスが広がるのを止めるため火を付け、それ以来、ダルバザ・ガス・クレーター(地獄の門)は燃え続けている。行くのに一番良い時間帯は日暮れの頃で、日暮れには火が際立つ。近くの水のクレーターと泥のクレーターも好奇心旺盛な人々を集めている。