それほど見応えのあるものではない:南オーストラリアの奥地のその他ほとんど全ての田舎町のように、広々とした空の下に広がる低い建物が不揃いに集まっている。しかし、クーバーペディの本当の宝は、地上にあるのではなく、地下にある。
そして、「宝」とは、本物の宝を意味している―クーバーペディは自身を「世界のオパールの首都」と呼んでいる。初のオパールは1915年に14歳の人によって発見され、その発見はオパール・ラッシュを引き起こした。
トムズ・オパール鉱山でその興奮をいくらか体験しよう。採掘用ヘルメットを着用し、オパールの鉱脈と、この鉱山の丸くて四角いトンネルを作った機械を見てみよう。それから、まだその高価な宝石(オパールのこと)があるかどうか確認するために、オパールの入った土砂の中を探して、手を土まみれにしよう―「ヌードリング」と呼ばれるプロセスだ。
もしも、全くオパールが見つからなかったとしても、心配無用だ。この町にたくさんある店でオパールを買うことができる。オパールをそれほど特別なものにしているのは、オパールが白い光を受けると、多様な異なる色に変わることだ。
クーバーペディの気温は夏は40℃以上に上がることもある。なので、初期の鉱山労働者は地下に住むために「地下住居」を作った。地下住居はいつでも涼しいので、今でもそうしている人もいる。
この町の地下にある教会の1つを訪れよう。1993年に建設されたセルビア正教会にはメインホールと宗教学校、コミュニティーホールがある―それらは全て地下にある。デザート・ケイヴ・ホテルでは地下に宿泊することすらできる。
地上では、カンク=ブレイカウェイズ保護公園のツアーに参加しよう。この美しい保護区は日の入りのときに見るのが最高で、夕陽がこの保護区の赤さび色の丘と岩を際立たせる。まるで魔法のような旅の締めくくりにふさわしい光景だ。