あなたは曲がりくねったイタリアの道を走っている。天気は完璧で、あなたのオープンカーの屋根は下りていて、パバロッティが『誰も寝てはならぬ』を力強く歌っている。弦楽器の音が大きくなる。角を曲がると、あなたはどこにいるのだろう?
あなたはもちろん、マッジョーレ湖の岸沿いを走っている。マッジョーレ湖はスイスとこの湖を共有するイタリアで2番目に大きな湖だ。湖岸線に沿って走っていると、魅力的な小さな町をいくつも通り過ぎる。
マッジョーレ湖は、裕福で暇を持て余した人々にぴったりの夏の避暑地だ。とはいえ、私たちだって楽しむことはできる。オープンカーがないにしても。理想的な入り口は、この小さな町、ストレーザだ。
ストレーザは、小さなボッロメオ諸島の近くにある。この諸島は、旅程で絶対に見たほうがいい場所だ。フェリーに乗って、イゾラ・ベッラまで行き、ボッロメオ宮殿とそこに付属する庭園を訪れよう。この別荘は、17世紀に遡り、私たち凡人には夢見ることしかできない高級な調度品に満たされた豪華な部屋を見て回ることができる。
フェリーに乗れば、ストレーザへ戻れる。ここには高級なホテルと素敵な公園がもっとある。町を見下ろし、湖の素晴らしい景色が見られる高さ1,492メートルの山、モッタローネまでドライブしよう。そこには高い木々の間を通る遊歩道を歩いたり、ジップラインに乗ったりできるアドベンチャーパークがある。ハイキングコースもたくさんある。冬にはスキーも楽しめる。
ストレーザに戻ると、チェスナット・ルートという人気のハイキングコースがある。これは、湖岸に沿ってベルジラーテまで南へ徒歩3時間のコースで、イタリアでの素晴らしい休日を締めくくる夕暮れの中、素晴らしい食事を楽しめる。