フロリダ州のゴルフ場でドナルド・トランプ氏を暗殺しようと12時間近く潜伏していたとみられる男が9月16日、2件の銃関連犯罪で起訴された。当局の発表によれば男はその前日、前大統領がプレーしている近くでライフルを所持して茂みにいるところを目撃された。
容疑者には共和党大統領候補がよく見えておらず、発砲もしなかった。しかしこの事件がもたらしたのは、ペンシルベニア州での選挙集会で別の銃撃犯の銃弾がトランプ氏の耳をかすめたわずか2ヵ月後に、なぜ武装した男がトランプ氏にこれほど接近できたのかという疑問だ。
米大統領警護隊(シークレットサービス)のロナルド・ロウ長官代行は9月16日、記者団に対し、トランプ氏がウエストパームビーチにある自身のゴルフ場に行くことは非公式だったと述べた。
コースを巡回していたシークレットサービスの隊員が、5番ホールのフェアウエーにいた前大統領から数百ヤード離れた茂みの間からライフルの銃身が突き出ているのを目撃した後、その男に向かって発砲した。
ライアン・ラウス容疑者(58)は約40分後、州間高速道路95号線を北上中に逮捕された。