ドイツのクリスマスマーケットで5人が死亡、多数の負傷者が出た襲撃事件で、車で群衆に突っ込んだ容疑者の男は殺人および殺人未遂などの容疑に問われていると、警察が12月22日に発表した。
ドイツ中部の州都マクデブルクで12月20日夜に発生したこの襲撃事件は、ドイツ国内に衝撃を与え、移民問題をめぐる緊張を高めた。
容疑者は50歳のサウジアラビア人精神科医で、反イスラム的な発言をしており、20年近くドイツに住んでいた。動機はまだ不明である。
警察によると、マクデブルクでは12月21日の夜、約2,100人が参加した極右デモで小競り合いや「多少の混乱」が生じたという。警察は詳細を明らかにしていないが、刑事手続きが行なわれるだろうと述べた。
デモ参加者の一部は黒い目出し帽を身に着け、「リマイグレーション」と書かれた大きなバナーを掲げていた。この言葉は、移民やドイツ民族ではないとされる人々の大量国外追放を求める極右支持者によく用いられる。