タイとミャンマーの国境で大規模な詐欺拠点―少なくとも12万人が拘束されていなと思われる―から少なくとも7人の日本人が2月20日時点で保護された。この詐欺拠点には、まだ多くの人々が拘束されていると思われる。
保護された日本人は、インターネットを通じた詐欺行為に強制的に関与させられていたと警察が述べている数十万人うちの人たちだ。2月20日にタイの当局が、詐欺拠点に拘束されていた人を大人数で送還し始めた。200人の中国人が自国へ送還され、さらに数百人が数日以内に送還されることになっている。
「ミャンマーでは政情不安により、地元当局を通じて状況を把握することが難しく、そのため、国の警察として、私たちは関わっていた人々の捜査を通して状況を理解するために取り組んでいる」と、警察庁刑事局長の谷滋行氏は2月20日に述べた。
「われわれは、この詐欺拠点が日本の人に対する詐欺の拠点として使われていた可能性があると考えており、まだ他にもたくさんの日本人がここに拘束されている可能性があると考えている」と谷氏は付け加えた。
外務省の職員は、この地域でまだ拘束されている人が何人いるのか不確かだと述べた。
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ドイツの次期首相となる見込みのフリードリヒ・メルツ氏は、自ら率いる保守派が国政選挙で勝利したことを受け、連立政権の樹立に向けた協議を開始した。この選挙では、極右および極左政党が、不満を抱える有権者の支持を取り込む形となった。
欧州最大の経済国ドイツが低迷し、移民問題で社会が分裂、安全保障では対立的な米国と主張の強いロシアと中国に挟まれている状況で、閣僚経験のないメルツ氏は就任することになる。
オラフ・ショルツ首相の不人気な連立政権が崩壊し、支持が分散した選挙で極右政党「ドイツのための選択肢」が第2党に躍進し、69歳のメルツ氏は厳しい連立協議に直面している。
「私にとって絶対的な優先事項は、欧州をできるだけ早く強化し、米国からの真の独立を一歩一歩達成することだ」とメルツ氏は2月23日に語った。
暫定結果によると、メルツ氏が率いる保守派「キリスト教民主・社会同盟」が得票率28.6%で第1党となり、極右「ドイツのための選択肢」の過去最高得票率となる20.8%を上回った。
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最近の政府の調査で、国民の大半は国の死刑制度を依然として支持していることが分かった。
内閣府が昨年10月から12月にかけて行なった調査で、回答者1,815人のうち83.1%が制度は「やむを得ない」と答えた。
そのように回答した人の割合は5回連続で全体の8割を超えた。
また、将来「状況が変われば」死刑制度廃止に賛成するかどうかを尋ねたところ、死刑制度は「やむを得ない」と答えた1,508人のうち34.4%が賛成と答えた。
この5年ごとに実施される調査では、死刑を廃止すべきとの回答は16.5%(前回9%)だった。
今回の調査では、現在日本では定められていない仮釈放のない終身刑が導入された場合、死刑廃止に賛成するかどうかも全回答者に尋ねており、賛成は37.5%、反対は61.8%だった。
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日本の人口が高齢化するにつれて、高齢の消費者が企業にとって成長市場になりつつある。
日本は世界で最も急速に高齢化が進む社会である。人口の4分の1超―3,600万人―が65歳以上だ。約10年後には、この割合は3人に1人になる。
みずほ銀行の研究で、高齢者の市場は今年、100兆円超の規模に成長すると予測されている。
慶應義塾大学商学部の清水聰教授は、最新の高級商品に関心を持つ高齢者が多いとしている。
これには化粧品も含まれ、化粧品会社の資生堂は、日本全国で高齢者向けの無料のメイクアップコースを開催している。
「外見を美しくするだけはなく、長く、健康的な暮らしを送ることも念頭にあります」と、資生堂の無料クラスの1つの講師、ヒラクミワ氏は述べた。
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今からたった5年間で、あなたの子どもたちにとってどんな世界になっているか考えたことはあるだろうか? 技術は急激な速さで進んでおり、人工知能(AI)は私たちの生活のほとんど全ての部分に触れつつある。現在起こっている変化は、私たちがどのように仕事をし、勉強し、世界と関わるかを変えていくだろう。
私の子どもたちはカセットテープやビデオレコーダーを見たことがなく、固定電話さえ見たことがない。5年の間に、もっと小さな子どもたちは車の運転方法を覚える必要がなくなるかもしれないし、ペンで文字を書く方法や、外国語の話し方を学ぶ必要がなくなるかもしれない。自動運転車は大都市では一般的になっている可能性があるし、手で書くことはデジタルコミュニケーションが優勢になるにつれて必要がなくなるかもしれないし、AIによる翻訳が完全に言語の壁を取り払うだろう。
医師の診察を受けることすら、過去のことになるかもしれない。あと5年で、AIによる医療サービスがウェアラブルデバイスのデータを分析することができるようになり、これまでのように医師による診察は必要がなくなるかもしれない。医学的診断は、携帯電話やスマート端末から、より正確で迅速なものが得られるようになるだろう。AIの医療アシスタントは病気をより早期に検知することができるようになり、もしかすると寿命を長くするかもしれない。
教育の未来もまた不確かだ。多くの人が、学校のカリキュラムはすでに時代遅れで、急激に変化する世界で必要になるスキルを生徒たちに与えていないと主張している。子どもたちは5年後にも学校にまだ通う必要があるのだろうか? たぶん、教育は短時間のオンラインコースにシフトし、ユーザーは品質と必要性に基づいて最高のレッスンにお金を払うようになるだろう。AIの家庭教師や、カスタマイズされた学習コース、仮想現実の教室が、従来の学校に置き換わるかもしれない。大型大学は、特化されたオンライン学習がより効果的になるにつれて、適切ではなくなっていくかもしれない。
それから、お金はどうなるだろうか? 電子取引と暗号通貨が人気を高めるにつれて、現金はすでになくなりつつある。5年後には、デジタル支払いがもっと安全で広く受け付けられるようになり、多くの国で現金はもはや不必要になるかもしれない。この変化は利便性を生み出すが、プライバシーやセキュリティー、財務的なコントロールに関する懸念も引き起こすだろう。政府と銀行は、この新しい財務的な情勢に迅速に適応しなければならなくなるだろう。
AIは人間の創造性を低下させ、独立した思考をできないようにさせていると恐れる人もいる。しかし、創造性はAIがまねるのに苦労している数少ない人間の特性の1つである。AIは音楽、アート、文章を生成することができるが、本当の創造性につながる深い感情を伴う体験を欠いている。このことは、人間の想像力、物語を伝える力、感情的な知性が、将来さらにもっと価値を増すだろうということを意味している。
もし、こうしたことが全て、わずか5年間ではあまりにも奇想天外な感じに聞こえるのであれば、こう考えてみよう:技術的な変化の割合は、これまで以上に急速に加速している。前述の予測は、現実になる可能性があるだけではなく、5年よりももっと早く起こる可能性さえある。未来は急速にやってきつつある―私たちはそれに対して準備ができているだろうか?
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フィレンツェの地方当局は、休暇期間中に利用される賃貸物件の家主に対し、2月25日までにカギの受け渡し用ボックスを撤去するよう命じた。地方当局は市内のオーバーツーリズムを抑制する狙いだ。
Airbnbなどの賃貸会社は、時間節約のためカギの受け渡しボックスを利用することがますます増えている。行楽客はカギの受け渡しボックスからカギを受け取り、物件のオーナーは現場に立ち会ってチェックインの手続きを実施する必要がない。
しかし、客と貸し主の間で対面のやりとりがないチェックインには、防犯上のリスクがあると批判者たちは述べている。
「我々は来週、カギの受け渡しボックスの禁止が守られていない場所を調査し、受け渡しボックスの撤去を実施します」とフィレンツェのサラ・フナーロ市長は2月19日に地元のテレビ番組で語った。
イタリア政府はすでに、目で見ることによる客の身元確認がないチェックインを禁止する全国的な規制を発令している。
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ヨーロッパや北アメリカの安全な旅行先に慣れている旅行客たちにとって、パキスタンのような国は敷居が高いかもしれない。しかし、もし歴史に興味があるなら、最初に立ち寄るのにおすすめな場所はラホールだ。
旧市街地を散策しよう。ここは1000年以上の歴史を持つ。かつてはムガル帝国の首都だったこの場所は、壁と歴史的なランドマークに囲まれている―ここでは書ききれないほど多くのものがある。
巨大なラホール要塞の施設からスタートしよう。これは数世紀前からあるものだが、ムガル帝国の時代の17世紀に大規模に再建された。この地の奥深い歴史を理解するには、ガイドと一緒に回ったほうがよいだろう。ガイドたちは、正面入口のアラムギリ門は皇帝が象に乗って入るために設計されたが、シーク派とイギリスの軍隊との戦争中に破壊されたと言われていると伝えるだろう。その後、イギリスがこの門を再建した。ガイドたちはあなたを、シーシュ・マハル(鏡の宮殿)に案内するだろう。壁や天井に施された何千もの小さなガラスの鏡がきらめき、まるで世界を映し返すような光景に目を奪われることだろう。
次は、近くのバードシャーヒー・モスクに案内されるだろう。その印象的な赤いサンドストーンと3つの白い大理石のドームは、ラホールの象徴的な一部であり、宗教的な祭事の中心部分である。内部の彫刻は、見事に細部まで作り込まれていて、ムガル帝国時代の建築の傑作の一つとされている。
次に、ミナーレ・パキスタンでもっと最近の歴史をいくつか見学してみよう。ムガル帝国に着想を得たこの高さ70メートルのタワーは1968年に完成した。独立を求めるパキスタンの渇望を思い出させるものだ。その思いは、塔の頂上から公園を見渡す多くのパキスタン人に今も深く刻まれている。
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