ウォルマートで万引きした犯人に、犯罪の罰として洗車をさせるという計画があったが、アメリカのミシガン州の判事はその計画に水を差した。

この珍しい判決は、ジェネシー郡第67地方裁判所を数ヵ月だけ担当していたジェフリー・クロシアー裁判官から出されたものだ。クロシアー裁判官は、万引きをした人々に無料で洗車をさせることは地域貢献となり、他の人々に対する大型小売店（ウォルマートのこと）での万引き防止にもなり得ると述べた。

しかしウィリアム・クローフォード２世裁判長は、クロシアー裁判官の判決を覆し、この若手判事はまず、自分や裁判所の他の職員から承認を仰ぐべきだったと述べた。

「通例通りで受け入れられた処罰から逸脱した代替案を提案する場合、このことはなおさら当てはまる」と、クローフォード裁判長は声明で３月14日に述べ、「ウォルマートの洗車が報じられた通り実施されることはない」と付け加えた。

クロシアー裁判官は２月に、春の天候が訪れたら、万引き犯75～100人に対し、フリントにほど近いグランド・ブラン・タウンシップに戻り無料で洗車をするように命じるつもりだとAP通信に語り、大きく報じられていた。