ノボノルディスクは11月1日、同社の減量薬が臓器の傷跡を減らすことで、脂肪肝疾患の一種を患う患者を対象にした後期段階の試験において主要な目標に到達したと発表した。
この研究は、800人の患者が関わった試験の一部で、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)と呼ばれる肝臓の疾患を治療するセマグルチドを1回の量として2.4ミリグラム使用した。セマグルチドは減量薬ではウゴービ、糖尿病の薬ではオゼンピックとして販売されている。
72週間で、この薬を使用した患者の37%で肝臓の傷跡に改善が見られ、過剰な脂肪の蓄積物が原因で臓器が炎症を起こす脂肪性肝炎の悪化はなかった。これに対し、偽薬を使用した患者では22.5%に改善が見られた。