家庭内暴力やネグレクト(育児放棄)などの逆境的小児期体験(ACEs)を持つ人はそうした経験のない人よりも、高齢者を言葉によってや心理的に虐待する傾向が高いことを、日本の研究者たちが発見した。
この研究は、17歳以下のときにACEsに苦しんだ20歳から64歳の1万3,300人を対象にした。
ACEsのない人々と比較して、高齢者を虐待するリスクは、親の離婚や肉体的な虐待、心理的な虐待といったACEsの経験を少なくとも1つでも経験している回答者では3.22倍高く、2つ以上のタイプのACEsを持つ人では7.65倍高かった。