血を流したアメリカのドナルド・トランプ前大統領は7月13日、共和党の全国党大会の数日前の選挙集会において発生した劇的な暗殺未遂事件で右耳を銃撃された後、ボディーガードたちに連れ去られた。
ペンシルベニア州バトラーでの集会中に、銃撃者は殺害され、少なくとも1人の参加者が死亡し、他2人の聴衆が重傷を負ったと大統領警護隊(シークレットサービス)は発表した。この銃撃事件は、暗殺未遂事件として捜査されているとFBIの職員らは述べた。
この銃撃事件―アメリカの大統領または主要な党の候補者に対するものとしては、1981年に発生した共和党のロナルド・レーガン大統領を銃を持った単独の男が銃撃して以来初めての暗殺未遂事件―が、ジョー・バイデン大統領との再戦まであと4ヵ月以内となるこの時期に、分裂した政治情勢の全体に大きな影響を与えることは確実だ。
トランプ氏の選挙の対立候補者で民主党の指名確実候補者であるバイデン大統領は、この事件を非難し、ホワイトハウスはバイデン大統領がトランプ氏と話をしたと発表している。この会話の詳細は伝えられていない。
「アメリカには、この種の暴力が起きていい場所はどこにもない。最低だ」と、バイデン大統領は以前の記者会見で語った。「私たちは、こうしたことが起こることを許すことはできない。このようなことが起きる状況でいてはいけない。これを許すことはできない」。