ボルネオ島は、世界で最も目を見張る自然の驚異の1つだ。ここはマレーシアとインドネシア、ブルネイとの間で分けられているが、今週は、マレーシア領のエリアを見てみよう。ここには、自然が好きな人々が楽しめる景色がたくさんある。
ボルネオ島北部にあるマレーシアのサバ州の州都コタキナバル(KK)へ向かおう。この活気あふれる都市では、混雑した賑やかなストリートマーケットから、水上に浮かんでいるように見える市立モスクに至るまで、楽しめるものがたくさんある。
しかし、ほとんどの観光客は、自然を体験したいと思うだろう。ボートに乗って、マングローブの中に入り、テングザルを見てから、マングローブの森の中を散歩しに湿地センターに立ち寄ろう。
標高4,095メートルで、この島で最も高い山であるキナバル山を訪れよう。もしあなたが健康で体力があり、登山に自信があれば、特別な装備がなくても頂上まで登れるが、ガイドと一緒に行く必要がある。足元に広がる雲海の眺めは、まさに驚くべき光景に他ならない。
山の周辺の地域は国立公園になっていて、動植物種が極めて豊富だ。ガイド付きのツアーに参加して、食虫植物や長さが約70センチにまで成長することがあるキナバルの巨大ミミズなど、ユニークな光景を見よう。この地域は、ラフレシア・ケイティ―腐っている肉の匂いがするため、死体花と呼ばれる―が見られるかもしれない唯一の場所でもある。この花は直径が最大1メートルにもなり、世界最大の花と言われているが、極めて珍しい。
最後に、都市部に戻って、レストランをチェックしよう。KKには国際的な味覚が揃っているが、私はニューチャップ―牛の薄切り肉と肉団子、牛の胃袋が入った麺とスープの中国料理―のファンだ。