紀元前6世紀か5世紀にネパールで生まれたゴータマ・シッダールタは、仏教の創始者だった。ゴータマ・ブッダについての物語は雑草のように成長してきた(次々と広まってきた)。ブッダはブッダガヤの木の下で7週間動くことなく瞑想をした後に、悟りに到達した―あるいは、もしこちらの言い方のほうが好みであれば、涅槃(ねはん)に至った―と言われている。ブッダガヤは現在、インド東部のビハール州にある。
元々の「ゴータマ・ブッダの菩提樹」は枯れたが、マハーボーディー寺院の建物群はその木があった場所に立っていて、世界中から訪れる巡礼者たちを集めている。現在のマハーボーディー寺院の木は1880年頃に植えられ、この菩提樹の5代目だと言われている。
木の根元はフェンスで囲まれているが、近くに座って、ブッダが何世紀も前に経験したことについて思いを巡らせることができる。
この寺院の建物群そのものは魅力的な場所だ。当初の寺院の建物は、れんがと漆喰で建てられていたので、ほとんど残っていないが、現在建っている復元版により、当初の建物群がどのように見えたのかが分かる。現在のメインのピラミッド型の寺院は、5世紀頃に遡り、荘厳だ。
寺院の建物群からそれほど離れていない場所に、1989年に一般公開された高さ約24メートルの大仏がある。仏像の内部のらせん階段を上り、数千体のブッダの小さな銅像を見よう。
ブッダガヤは仏教にとってとても中心になっているので、世界中の仏教徒がここに自分の寺院を建ててきたので、仏教の建築様式の融合を楽しむことができる。タイ僧院とベトナム寺院は特に注目に値する。