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  3. 2024.6.21

America’s sick health care systemアメリカの病める医療制度

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数日前、明確な理由はなく体調が悪くなり、嘔吐して衰弱した。頭が痛く、ふらふらして、血圧が急に高くなった。急病診療所は私を救急治療室に搬送し、救急治療室は私を病院へ搬送し、その病院へ私は数十の検査と処置のために運び込まれた。

病院は、脳卒中、心不全、腎臓疾患、肺の問題ではないとした。私は一泊入院して、問題が未解決のまま、家に戻された。緊急治療室の請求金額のうち、私の負担分は125ドル(1万9,500円)だった。病院の請求書はまだ来ていない。

未検査のままになったのは、慢性副鼻腔炎だけだった。解決策のないまま、病院側は耳鼻咽喉科の医師の診察を受けるように勧めた。しかし、耳鼻咽喉科の診療所に電話をすると、予約できるのは一番早くて10月だと言われた!

このことから、私はアメリカの医療制度について考えさせられた。健康保険があっても、病院の受診には高額の患者負担額が伴う。しかし、5ヵ月先まで医師の予約が取れないならば、医療システムは患者よりも大きなトラブルの中にある。

アメリカの名高い民間財団であるコモンウェルス財団によると、アメリカは、値段の手頃さ、行政の公立、公正さ、治療の経過や結果の面で、世界の富裕国11ヵ国の中で最下位となっている。

コモンウェルス財団によれば、アメリカが国民皆保険もしくは国民全員に利用可能な医療制度がない唯一の富裕国であるということに、私は驚いた。アメリカにはたくさんの民間の保険会社があり、いくつかの公的プログラムがある一方で、アメリカ人は医者の診察を受ける頻度が他の国より少なく、アメリカでは医師の数が平均以下になっている。

たぶん、われわれアメリカ人が医者にかからないのは、費用がとても高いからだろう。アメリカ公衆衛生学会のエグゼクティブ・ディレクターであるジョージズ・ベンジャミン博士によると、アメリカ人は医療にかかる費用がより多く、健康面での効果は富裕国の中で最低となっているという。

ベンジャミン博士は昨年CNNで話をする中で、「私たちの公的医療制度は壊れていて、十分な予防的ケアをしていない」と述べた。他の富裕国は「国の資金を、国民に前もってのサポートを提供することに使っている。アメリカでは、私たちの資金を病気の治療に使っている」と彼は付け加えた。

日本は60年近く、国民皆保険制度を有してきた。アメリカの制度の費用の半額で、よりよい医療面での結果を出している。

新型コロナウイルス感染症は、国々の間で医療を均一化するものとされたが、そうではなかった。それどころか、アメリカの恥ずかしい問題を顕在化させた。そして、この国の政治がこれからも右寄りに傾き続ける中で、ケアを必要としている人々をキャッチするネットへの政府による支援は少なくなるだろう。

希望の持てる解決策を提案することができたらいいのにと思う。この国は、深刻な改革の必要性がある。世界規模でのパンデミックが改革をもたらさなかったのであれば、何がもたらすのだろうか? 私たちはすぐに答えを必要としている。

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