イスラエル軍は9月23日、レバノンのヒズボラ拠点に対する空爆を開始したと発表した。レバノン当局によると、この数十年で最多の犠牲者が出た日となり、492人が死亡、数万人が安全を求めて避難したという。
10月に敵対関係が激化して以来最大規模の国境を越えた銃撃戦の後、イスラエル側はレバノンの人々に対し、武装勢力が兵器を保管しているとされる地域から避難するよう警告した。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は短い動画でレバノン国民に向け、「イスラエルが戦っているのはあなたたちではなく、ヒズボラだ。ヒズボラはあまりにも長い間、あなた方を人間の盾として利用してきた」と述べた。
レバノン南部では家族らが車やバン、トラックに荷物や人を積み込んだ。爆弾が降り注ぐ中、子どもたちは親の膝の上に体を押し込み、スーツケースは車の屋根にくくりつけられた。北へ向かう高速道路は渋滞していた。歩いて逃げた人もいる。小さな荷物の束を抱えた人々は、レバノンの町ティール近くの海岸を北に向かって歩いた。