米国の科学者ビクター・アンブロス氏とゲイリー・ラブカン氏は10月7日、2024年のノーベル生理学・医学賞を受賞した。マイクロRNAを発見し、多細胞生物が成長し生きていく上で果たすその不可欠な役割を解明した功績によるものだ。
両氏の研究は、個体内のすべての細胞が成長し生存するために同じ遺伝子セットや指示書を有するにもかかわらず、いかにしてそれらの細胞が特殊化し、筋肉細胞や神経細胞などの異なる種類に発達するのかを説明するのに寄与した。
世界的に脚光を浴びるとはどういうことかについてラブカン氏は、「ノーベル賞は、あの…メジャーリーグに対して使われる表現に『ザ・ショー』という言葉がありますよね。つまり、他のどんなショーでもなく、唯一無二のショーなのです」とロイター通信に語った。
ノーベル賞授与機関であるノーベル賞会議は、受賞者たちが遺伝子制御に不可欠である新しいクラスの微小なRNA分子を発見したと発表した。
「両氏の画期的な発見は、遺伝子制御の全く新しい原理を明らかにし、それがヒトを含む多細胞生物にとって不可欠であることが判明した」と文書で公表した。